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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史

古典物理学

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史実  コペルニクス  ケプラー  ガリレオ  ニュートン  マクスウェル  アインシュタイン  ホーキング  Black Hole  光について  統一理論  量子コンピューター  情報処理  オイラー  フェルマー  誕生|永眠

 

・年・内 容名 称タグ解 説
補 足、 MEMO

前240年頃複雑形態物の
体積測定法を発見
浮力の原理を提唱
てこの原理の発見
アルキメデス
Archimedes
物理冠を水桶に沈め、あふれ出た水量で体積を比べた話が有名だが、これだと合金でも純金と誤差の範囲に収まってしまう。実際には、初めて科学的に発見した“浮力の原理”により同質量の金との浮力差の有無で示したと言われる。科学的に浮力を発見、“アルキメデスの原理”を提唱。 球体とそれに外接する円柱の体積比および面積比は2対3になる事を証明。πの値や、月までの距離を高精度で算出した。

1011 ~ 1021年光学理論の研究 で7巻“光学の書”を書く
後の実験手法に 影響を与えた
アルハゼン
イブン アル ハイサム
Ibn al-Haitham
アルハーゼン
物理屈折、虹、色、影、日食等の研究に、その観察と実験手法も記した。眼球の各部位、構造について、初の正確な描写を行った。双眼視(立体視) についても研究し、視覚は、脳内で認識されると考えた。カメラ オブスキュラを発案。光の直進性を初めて実証。レンズの拡大視の仕組みを研究。近代光学の父と言われる。また"外部の力が無ければ、静止か、等速運動を続ける"とも言った。

1038年“七つの惑星の運航モデル”アルハゼン (73歳)天文科学史上初めて、軸中心で回転する地球像を提示。プトレマイオス以降初の太陽系モデル等を示す

1543年頃
(16世紀)
“天体の回転について” を発行ニコラウス コペルニクス
Nicolaus Copernicus
天文地動説での惑星の軌道計算を行った。
天文学に初めて初期的数学を持ち込んだ。

1589年落下速度と質量の関係
ピサの斜塔での実験
ガリレオ ガリレイ (25歳)
Galileo Galilei
物理重力加速度は、重さ(質量) に比例しない。アリストテレスの物と落下に関する説と信頼も否定する結果に。観察と実験と数学による検証の科学の開拓者。“ピサの斜塔の実験”の場所には諸説ある。
イタリアのピサ大学の数学講師(3年契約)となる。 哲学や形而上学から測定の科学へ。

1592年自由落下の垂直距離は、落下時の2に比例
摩擦力を定義
ガリレオ ガリレイ (28歳)
Galileo Galilei
物理等速度運動、加速度運動と摩擦、自由落下の研究。(自由落下物の垂直距離は落下時間の 2乗に比例。 投射体の軌道の三角法不使用な複雑な公式を導く)ピサ大学の職が期限切れに(更新されず)。
イタリアのパドヴァ大学教授へ(6年契約)。

1609年
楕円軌道について “新天文学”発表
ケプラーの 第1、第2法則
ヨハネス ケプラー (38歳)
Johannes Kepler
天文,
物理
惑星は太陽を焦点に楕円軌道を描く。特定の惑星軌道で二つ以上の、同一時間の軌道曲線と太陽の3点を結ぶ線分の各面積は一定。(面積速度一定の法則)以前の惑星観は正円軌道説で、予測にズレが有り、楕軌道導入で(水星を省き) 高精度な予測が可能に。幾何学と自然現象との相関関係を示す。

1618年ケプラーの 第3法則ヨハネス ケプラー (47歳)
Johannes Kepler
天文,
物理
それぞれ惑星の公転周期の2乗は、楕円軌道の長半径の3乗に比例する。(または、 1619年に発表のソースも)

1632年“天文対話”(二大世界体系についての対話)を発表
相対性原理 (ガリレイ変換)
ガリレオ ガリレイ (68歳)
Galileo Galilei
物理,
天文
“慣性系” の運動法則は、地動説においても静止系と同一に成り立つ。等速運動の地球上で、物質が真下に自由落下する。運動法則の静止系との等価性を提示。 後にデカルトが普遍性を示し、ニュートンが慣性の法則として定義。教皇への考慮から、地動説派と天動説派との論争として“天文対話”を発表。 コペルニクスが唱え、ケプラーが発展させた太陽中心説を支持。
8月にイタリアのローマ教皇ウルバヌス8世の怒りをかい印刷と販売が停止。呼び出される。

1642 ~ 1727年ニュートン力学、
運動方程式、
万有引力の法則を提唱
アイザック ニュートン
Sir Isaac Newton
物理,
天文
微分積分の発見。 イギリスの物理学者(光学、力学)、天文学者、数学者。 実証主義科学の礎。初期は、現在のエネルギーの概念ではなく、力を論じ、力学上初めて引く力を想定した。錬金術に関する書物も多く残した。

1643年水銀柱の実験で真空を発見エヴァンジェリスタ トリチェリ
Evangelista Torricelli
1641年からガリレオの弟子となる。1608年10月15日誕生、水銀気圧計の発明者。

1648年パスカルの原理 を発見ブレーズ パスカル (25歳)
Blaise Pascal
物理,
熱力学
流体の入った容器内の1点に力を与えると容器全表面に垂直で均等な力が生じ、圧力が増える。流体静力学や気象学の基礎を築き、圧力の国際単位はパスカル(Pa)となり。現在、気象界でもミリバールからヘクトパスカルが重宝される様に。

1660年フックの法則を発見ロバート フック (25歳)物理弾性のあるバネの伸びに対して張力が比例する特性。後のゼンマイバネの開発につながる。

1661年幾何光学的な
フェルマーの原理を発見
ピエール ド フェルマー
Pierre de Fermat
物理は光学的に最短、“時間”が最小になる経路を通る事を発見。
(これにより入射角と反射角が等しくなる等となる)
ホイヘンスの原理と合わせ、水面やレンズ等を通った光の屈折を示す“スネル・デカルトの法則”(屈折の法則) が導かれる幾何光学的法則。

1665 ~ 1666年“驚異の年”
天上の原理と、地上の原理を統一する万有引力等の発見
アイザック ニュートン (22歳)
Sir Isaac Newton
物理,
天文,
数学
腺ペスト流行から休校で2年程ウールスソープに戻り「林檎は落ちるのに月は落ちない。地上と月公転の力学的等価性」の粒子説、プリズム分析(白色光はプリズムの混合色、色とスペクトルの関係)、反射望遠鏡の仕組み発明等の様々な考察と発見。虹色のグラデーションを7色だとしたのも彼。 “リンゴが木から落ちるのを見て万有引力を思いついた”とするのは後に語った事で諸説ある。
後にこの時期が生涯一、数学と自然哲学と発見の絶頂期だったと記している。

1675年微積分の着想ゴットフリート ヴィルヘルム ライプニッツ (29歳)数学無限小解析学(微積分)と現在も使われる“ライプニッツの記法”をニュートンとは独立に着想。理性の真理と事実の真理があるとし、神は経験不用で全知だが、真理が無限にあるなら、私達は経験によって近づき続けるしか無いと示した。

1678年ホイヘンス・フレネルの原理を発クリスティアーン ホイヘンス (49歳)
Christiaan Huygens
物理波動の反射と屈折や回折(回り込み)を説明した。1836年、オーギュスタン ジャン フレネルが後進波が無い理屈を加え、1882年にグスタフ キルヒホフがヘルムホルツ方程式を基礎にフレネル・キルヒホフの回折理論を示した。

1684年“回転している物体の運動について”をハレーに送るアイザック ニュートン (41歳)
Sir Isaac Newton
エドモンド ハレー (27歳)
Edmond Halley
物理,
天文,
数学
「惑星が距離の平方に反比例な力で太陽に引き寄せると仮定すると、惑星が描く曲線は?」との エドモンド ハレーからの質問に「楕円だろう」と答えた時の詳細を、紛失した論文を書き直し送付した。ハレーはこの時、ニュートンが既に“ケプラーの惑星運動の法則”を統合的に含む原理を証明しているが、まだ発表していない事を知った。
万有引力着想のきっかけは、フックやケプラー、ガリレオ等だとする説がある。

1687年
自然哲学の数学的諸原理で ‘運動の法則’ 等の整理を含む “プリンピキア”出版
アイザック ニュートン (44歳)
Sir Isaac Newton
物理,
天文,
数学
エドモンド ハレーからの援助と、力学研究のまとめの執筆の勧めからニュートン力学や、万有引力による惑星軌道など、宇宙の規則体型の総を提示。古典力学の基礎、500ページ余りの初版、全3巻。
微積分は用いず、ユークリッド幾何学を基礎に、作用反作用、運動、慣性の法則等を提示した。

1704年“光学”を匿名で 出版
微分積分を発表
アイザック ニュートン (61歳)
Sir Isaac Newton
物理

1705年“彗星天文学概論”を発表エドモンド ハレー (48歳)
Edmond Halley
天文ハレー彗星の軌道で、ケプラーなどが観測した1456年、1531年、1607年、1682年に現れた彗星は同一の天体で、後の1758年に回帰することを予言。ハレー彗星は、惑星以外で、太陽系を公転する天体の初めての確認となり、ニュートン力学の証明となった。

1738年“流体力学” の発行ダニエル ベルヌーイ
Daniel Bernoulli
熱力学空気や水の速い流動になるほど、その部分は低圧力となる。後にオイラーが洗練させる。オイラーが力を定義後、1755年に基礎方程式を導き体系化した。

1772年実験前後で総質量が変化しない、 “質量保存の法則” を発見アントワーヌ ローラン ド ラヴォアジエ物理体積と質量を精密に計測する実験で、化学反応の前後で、質量対称性の保持の原を発見。酸素(Oxygen) を命名し、 燃焼を酸素との結合で説明した最初の人物。

1788年“最小作用の原理” に沿う解析力学、“ラグランジュ力学” を構築ジョゼフ ルイ ラグランジュ(53歳)
Joseph-Louis Lagrange
物理ニュートン力学を後の数学、ラグランジュ力学(最小作用の原理) とハミルトン力学を用い総合。後の電磁気学や相対性理論等に応用でき、マクスウェル方程式、重力場方程式を導き扱える。

1788年‘熱’ はエネルギーの一形態というを示すベンジャミン トンプソン
Sir Benjamin Thompson
熱力学摩擦熱の観察から、熱を粒子の運動として説明し、カロリック説(熱素説) を否定する原理を示した。当年、ワットが蒸気機関を発明。

1803年初の“二重スリット実験” を行うトマス ヤング量子初の二重スリット実験によっての波動性を示す。の干渉縞を再発見した。

1821年
(19世紀)
磁気が羅針盤を回す逆の現象、電磁気回転を実証マイケル ファラデー
Michael Faraday
電磁気実験により、後のモーターとなる電動機の原理を導き、電気から初めて動力を生み出した。1791年 ファラデー、ロンドンで誕生。
19世紀で最も傑出した実験家となって行く。

1827年花粉などが水中で不規則的に動ブラウン運動 を発見し、 詳細な記録を残す。ロバート ブラウン
Robert Brown
熱力学花粉などが水中で不規則的に動くブラウン運動 を発見し、詳細な記録を残す。後に、この原理構造をアインシュタインが解明。

1831年電磁誘導 を発見マイケル ファラデー
Michael Faraday
電磁気動く磁石が電流を誘導する事に気付く。変圧器やダイナモの基礎に。発電機、電気磁石の原理を導く。ファラデーは、正規教育の大半を受けなかった。
当年、ジェームズ クラーク マクスウェル誕生。

1832年電気化学の法則を定式化マイケル ファラデー

1843年熱と力学的仕事の等価性、
実験的に熱の仕事等量を初めて示し“ジュールの法則”を発見
ジェームズ プレスコット ジュール
James Prescott Joule
熱力学,
物理
電磁石の引力は、電流の2乗に比例する事を発見。また水に入れた導線のコイルを重りで回転させ誘導電流を流した時の、水の温度上昇の測定の実験から。電流からの熱量は、流した電流の2乗と、導体の電気抵抗に比例することを発見した。一方この熱はどこから来たのか原理構造の疑問に、実験全体の各要素の温度変化を(当時の)精密測定し、熱はコイルから移動して来たのではなく、導線で発生した事が示された。
多様な実験が、後に熱力学第一法則に繋がった。

1845年偏光現象と磁場の影響 を発見マイケル ファラデー電磁気偏光が磁場に影響を与える関係性を観測。幾度の実験の末、電気と磁気との関係を導く。

1847年“エネルギー保存の法則”
熱力学の第1法則を確立
ヘルマン ルートヴィヒ フェルディナント フォン ヘルムホルツ熱力学ジュールが行ってきた熱の仕事当量の実験を基に、熱力学の第一法則、エネルギー保存の法則を導く。後にアインシュタインが導く質量とエネルギーの等価性から、質量も含めた総量が保持される。

1848年絶対零度を発見ウィリアム トムソン熱力学絶対温度目盛を導入。

1852年磁気の‘力線’の実在性を主張マイケル ファラデー電磁気力線の概念については、一部から反発もあった。

1854年電磁気に関する論文ジェームズ クラーク マクスウェル電磁気“ファラデーの力線について” を発表。後にファラデーと交流を交わす様になる。

1854年絶対温度(K:ケルビン) を定義ウィリアム トムソン熱力学カルノーの関数に基づき定義。 単位は"K"。当年 and, or, not,等の演算、ブール代数 提唱。

1854年エントロピーと呼ぶ事になる 状態関数の概念を提示ルドルフ クラウジウス
Rudolf Julius Emmanuel Clausius
熱力学後にエントロピーと呼ばれる状態関数を導出。 熱力学の2篇目の論文を発表。物質が、例えば氷より、水蒸気の方がエントロピーが高い等と言われ、値は非可逆的に増大する。

1855年初めて真空管を作成ハインリヒ ガイスラー技術

1860年気体の分子論に関する論文ジェームズ クラーク マクスウェル物理個々の粒子の速度分布はマクスウェル分布に従う。気体の動力学的で、統計的な理論を示す。

1861年論文 “物理的な力線について” を発表し、 は電磁気と 双対的な事象の側面 と総括ジェームズ クラーク マクスウェル
James Clerk Maxwell
物理,
電磁気
エーテルに渦流が満たし、間の小さな歯車的構造が力線に沿い整列した力学モデルを提案し、正確なアンペールの法則を初めて導く。さらにエーテルを弾性体とし、電気と磁気の相互作用の波の伝播速度を光速度と導き、光と電磁気は双対的だと導いた。当時、実験検証の無い要素も合わせ、理論を組み上げた。
光の三原色の各フィルター別の写真を重ね、史上初のカラー写真の撮影にマクスウェルが成功。
1867年に、ファラデー永眠。

1865年熱力学の 第2法則、
“エントロピーの増大”を提示
ルドルフ ユリウス エマヌエル クラウジウス熱力学“エネルギー保存則”とエントロピーの理論を完成させ、熱力学の第二法則を示す。状態が取り得る可能な状態に対し、現状の乱雑度。 情報理論の基礎ともなった。

1865年論文 “電磁場の 動的理論”で
“マクスウェルの方程式”を発表
ジェームズ クラーク マクスウェル
James Clerk Maxwell
電磁気,
物理
電磁気に関する3つ目の論文で電磁波という用語を使い、電気と磁気と運動の相関を説いた。ここでは、エーテル、渦流、歯車等の未観測の要素を取り省き、ラグランジュ力学(最小作用の原理)で記述された。

1869年元素を“周期表”として整理ドミトリ メンデレーエフ化学元素の質量や役割を周期律で整理。当時未知な元素3つの存在の予言を示した。

1873年電気磁気論の 総括を出版
4つの方程式 を提唱
“マクスウェルの悪魔”を提示
ジェームズ クラーク マクスウェル
James Clerk Maxwell
電磁気,
熱力学
クラウジウスが提唱した熱力学の第二法則、“エントロピーの増大”に対する疑問、減少可能なパラドックスを示した思考実験“マクスウェルの悪魔”を提唱。均一温度の並ぶ2部屋に横断する小穴の扉が有り 高速運動粒子が来た時のみ扉を開ける悪魔が、物理的運動なしに、片側の温度を下げ続ける思考実験。

・年・内 容人 名タグ解 説
補 足、 MEMO

1899年“ローレンツ収縮”を発表ヘンドリック アントーン ローレンツ物理等速運動する慣性系の物体の長さが,静止系より運動方向に収縮する原理で、後に時間の遅れを導入。マイケルソン・モーリーの実験や、電磁気学と古典力学の矛盾回避のため。

1903年原子の土星型模型を掲示長岡半太郎量子ライト兄弟が有人動力飛行に初成功。

1904年原子のプラムプディング モデル(ブドウパン模型)を掲示サー ジョゼフ ジョン トムソン量子正電荷の球内で、静止分布するスイカの種状の電子を想定。トムソン本人の命名ではない。中性の原子からの、負電荷の電子の検出から。

1905年
(20世紀)
光量子仮説 を提唱
光電効果の原理構造を導く
アルベルト アインシュタイン (26歳)
Albert Einstein
アルバート アインシュタイン
量子(炬燵で日焼けは不可能等) 光電効果の原理説明からのエネルギーは、無限に滑らかな変数ではなく、断続的、解離的、量子的値のみをとる原理を提示。の実像は波動説と粒子説間での論争だったが、 プランクの量子仮説を取り入れ、波と粒の双対的な量子だと示し、量子論の 土台となった。  3月。

1905年新たな分子サイズ測定方法アルベルト アインシュタイン物理分子が含まれる溶液の粘性とアボガドロ数から。4月。 ベルン特許局に勤めていた。

1905年ブラウン運動理論を提示アルベルト アインシュタイン物理水分子と微粒子の衝突が原因と示す。古典的現象との繫がりで原子、分子の実在を示す。

1905年光速運動 に関する
“特殊相対性理論”を提唱
不変的基準は ‘光速度’とした
アルベルト アインシュタイン (26歳)
Albert Einstein
アルバート アインシュタイン
物理,
量子
光速度不変則による相対的に歪む‘空間’と‘時間’に関する原理。‘時間’は普遍的に絶対不変の基準とされて来たが、時間でさえ相対的に歪む原理を初めて提示。光速度が絶対不変なら時間の方が歪むのだろうと示した等速直線運動という特殊条件下での理論。
当年、ロシアで第一革命。 “我が輩は猫である”出版。

1905年特殊相対論の解
E=mc2を提示
エネルギー = 質量×光速の二乗
アルベルト アインシュタイン (26歳)
Albert Einstein
アルバート アインシュタイン
物理質量とエネルギーの等価性を示し、位置、運動、電気、熱等のエネルギーは、エネルギー保存の法則で繋がり、 初めてエネルギーの本質像を示した。準光速で運動の質量は、光速度不変則から時間が鈍速に歪むが、 運動量保存則から運動エネルギーが質量へ変換される。  9月。

1907年“等価原理”を発見アルベルト アインシュタイン (28歳)
Albert Einstein
物理加速時の‘慣性の力’と重力は等価な現象だと、 エレベーター落下と無重力の思考実験から発見した。これを後に、“生涯で最高のアイデア” と語り、も曲がる事を予言。
当年、湯川秀樹産まれる。

1907年空間+時間の 4次元時空
ミンコフスキー時空を発表
ヘルマン ミンコフスキー
Hermann Minkowski
物理,
数学
特殊相対性理論に基づき、幾何学化した3次元空間に、時間軸を足した4次元時空として定義。当年“夢判断”に感激したユングが、著者のフロイトと出会う。

1909年原子、分子 の 存在を証明ジャン バティスト ペラン物理ブラウン運動の実験的検証。

1911年超伝導の発見ヘイケ カーメルリング オンネス物理液体ヘリウムで極低温化した水銀で観察。アインシュタインが第1回ソルベイ会議に参加。

1911年原子核の発見
ラザフォードの原子モデル
アーネスト ラザフォード
Ernest Rutherford
核物理ハンス ガイガーと共に、正電荷の球内を負電荷の電子が飛び回る説の検証実験で、原子核を発見。その回りで月の様に周回する電子像を 発表。
ウィルソンが放射線軌道の飛跡観測の霧箱を発明。

1912年X線の実像を 電磁波と実証マックス フォン ラウエ量子細かい波長の電磁波、X線の回折現象を発見。明治天皇死去。 タイタニック号沈没。

1913年原子番号の根源を示すヘンリー モーズリー量子原子番号が、原子核の正電荷の量だと示す。ユング、フロイトと決別へ。

1913年零点エネルギーを提示アインシュタイン、シュテルン量子量子的原理からエネルギーを 0に固定出来ない。後に不確定性原理や量子ゆらぎのためと 解る。

1913年ボーアの量子条件
新たな電子軌道の原子像
ニールス ヘンリク ダヴィド ボーア
Niels Henrik David Bohr
物理,
量子
一見、極微の太陽系の様な水素原子像を示し、原子核を電子が取り巻き、量子仮説を考慮し、エネルギーの段階により離散的な軌道を描くモデル。段階的に電子軌道を飛び越える度、特定波長の放射線の吸収や放出で、原子が光る原因とした。

1916年一般相対性理論を提唱
重力の原因は時空の歪みで、 初めて正確に水星軌道を求めた、重力場理論
アルベルト アインシュタイン (37歳)
Albert Einstein
アルバート アインシュタイン
物理重力と慣性力を等価原理で繋ぎ、同等な現象とした。質量が時空を歪め重力を生成、を曲げる事を導き出した。時間や空間に不変で絶対的基準は無い。宇宙に絶対的に静止した場所は無いと示した。特殊相対論に加減速、カーブ、重力、4次元時空 (空間+1次元の時間。“ミンコフスキー時空”) を含め一般化した。重力伝達速度は、ニュートン的な瞬時ではなく、 光速度。

1916年重力波に関する最初の論文アルベルト アインシュタイン物理質量により時空の歪みが波打つ現象を 予言。2016年に波の初観測。

1916年初の一般相対論の非回転な ブラックホール解を発表カール シュヴァルツシルト
Karl Schwarzschild
物理脱出速度が光速を超える領域、球対称な事象の地平面(シュヴァルツシルト半径) を示す。ルードヴィヒ フラムがシュヴァルツシルト解のワームホール的特性を指摘。

1917年宇宙論的考察に関する論文 を発表、宇宙定数を導入アルベルト アインシュタイン (38歳)
Albert Einstein
物理,
天文
自身の方程式に斥力的な“宇宙定数”を導入。現在では、定数とは限らない事から“宇宙項”とした。そのままだと重力によって宇宙が、収縮か膨張するため定常宇宙を保てない事から。

1922年統一場理論に関する 初の論文アルベルト アインシュタイン物理重力と電磁気力の統一の原理を模索。当時知られていた、基本的な力学の統一を探求。

1922年一般的に膨張する宇宙を示す 重力場方程式の解を発見アレクサンドル アレクサンドロヴィチ フリードマン物理アインシュタイン方程式による膨張宇宙を示した。アインシュタイン来日途中に“光量子仮説” にてノベル賞受賞。

1926年未観測の次元の導入による “カルツァ・クライン理論”提示テオドール カルツァ
オスカル クライン
物理新たに次元を導入した5次元時空で想定した重力は電磁気力に統一されるという理論に、クラインが円形に‘コンパクト化’された‘余剰次元’の概念を導入。カルツァが1919年にアインシュタインに手紙で送り1921年に提唱した初の5次元の理論を当年、進展させた。後に超弦理論の基軸に活用される。

1927年第5回ソルヴェイ会議出席アルベルト アインシュタイン (48歳)
ニールス ヘンリク ダヴィド ボーア
物理ボーアとアインシュタインの確率論的量子論対、決定論的古典力学の論争が始まる。当年、チャールズ リンドバーグが
大西洋、単独無着陸飛行に成功。

1927年原始的原子モデルを提示ジョルジュ アンリ ルメートル天文宇宙創世は原初的原子の爆発からだとした。初めてビッグバン理論のモデルを提唱。

1929年マクスウェルの悪魔(熱力学的矛盾)の一次的撃退法 を示すレオ シラード
Leo Szilard
熱力学シラードのエンジンと呼ぶ粒子を1つ毎に扱う理論模型で、観測には必ず1つ以上の光子を当てる必要があり、そこでエントロピー増大が必要だとした。これは限定的な回答でしかなかったが、 熱力学を発展させた。

1929年観測の結果をまとめ ‘膨張宇宙’ を初めて提示エドウィン パウエル ハッブル
Edwin Powell Hubble
天文ウイルソン山天文台での、セファイド型変光星や銀河のドップラー編移の観測で膨張宇宙を観測。地球から各銀河までの距離に比例した速度で遠ざかっている事を発見。新たな宇宙観へと導いた。

1931年ハッブルの観測 と出会い “宇宙定数”を撤回アルベルト アインシュタイン (52歳)
Albert Einstein
天文,
物理
ハッブルと天文台で出会い、銀河の赤方偏移の観測を確認し、膨張宇宙を承諾した。自身の方程式に“宇宙定数”を導入した事を“人生最大の失態”と言った。アインシュタインや以前までの常識では、定常宇宙が定説だった。

1933年超伝導に関する“マイスナー効果”を発見フリッツ ヴァルター マイスナー
ローベルト オクセンフェルト
物理,
量子
超伝導体に磁場を向けると超伝導体内部の磁界が 0に保たれ、外からの磁場を跳ね返す反磁性的現象。超伝導体に上から近づけた磁石は、隙間を空けて浮く完全反磁性を示す。

1935年量子論に相対論から矛盾点を 指摘する論文
“EPRパラドックス”を発表
アルベルト アインシュタイン (56歳)
ボリス ポドリスキー
ネイサン ローゼン
物理,
量子
量子もつれが、相対論と両立しないのでは?という思考実験のパラドックス。1982年のベルの不等式の検証により、この指摘が成立しない事を実証。当年、シュレーディンガーの猫のパラドックスを提示。波動力学の確率解釈、微視から巨視での波束の収束に絡む思考実験。

1936年“アインシュタインとローゼンの橋”を発表アルベルト アインシュタイン (57歳)
ネイサン ローゼン
物理ブラックホールとホワイトホールをつなげる事で、ワームホールの概念を発案。Black Holeの中心点に、無限のエネルギーを留めておく構造が理論上無いためWhite Holeへ。

1936年計算可能な数について、 決定問題への応用にて
“チューリングマシン”提唱
アラン チューリング
エミール レオン ポスト
熱力学軸が無限に長いテープ上を移動し、情報を読み込み、メモリに記憶、書き込むモデル。計算機の原理構造を数学的に定義した計算模型。ある論理式が回答可能かを事前判別する方法は‘原理的に無い’と提示。
アロンゾ チャーチが、アルゴリズム を定義。

1938年ウランにて核分裂の事象を 発見オットー ハーン
フリッツ シュトラスマン
リーゼ マイトナー
核物理ハーンがウランに低速の中性子を当て、原子量がウラン半分程のバリウム同位体等を観測。マイトナーは分裂したと見抜き、初めて核分裂と呼んだ。ハーンとマイトナーが人工的に原子量を増やせるとの予想から原子核に中性子を当てた経過から。
当年からチューリングが、エニグマ解読を開始。

1948年宇宙の核反応段階の理論
α-β-γ理論を発表
ラルフ アルファー
ジョージ ガモフ
ハンス アルプレヒト ベーテ
物理,
核物理
ビッグバンの核反応段階の理論で、水素、ヘリウム、その他のより重い元素が、初期の宇宙で生成され、現在全ての元素の観測割合と矛盾しない原理。ガモフは、これを基に陽子、中性子、電子、ガンマ放射線の高密度な火の玉宇宙モデルを提唱。5kの宇宙背景放射を予言した。

1950年“チューリングテスト”を提示アラン チューリング
Alan Mathison Turing
哲学,
技術
思考実験で、本体を隠した機械と交流し知能を認知した時、そこに“意識”が有ると 言えるかを考察。人の頭脳の原理も未知で、隠した機械と 同等か?
人工知能(AI) を開拓。

1952年ド・ブロイのパラドックスルイ ド ブロイ量子確率解約的、粒子と波動性のパラドックスを示す。アメリカ、初の水素爆弾実験を行う。

1953年炭素の核融合生成に成功フレッド ホイル核物理3個のヘリウム衝突実験。宇宙の炭素起源を提示。生成した原子核の性質を測定した。

1957年ワームホールの実像を探究ジョン アーチボルト ホイーラー物理ワームホールと命名し、特異点を考察。彼は、ファイマン、エヴェレット等の 教師。

1961年マクスウェルの悪魔の矛盾 を退治、計算に必要な最小エネルギーについてロルフ ランダウアー
Rolf Landauer
熱力学,
物理,
量子
コンピュータ記憶消去は非可逆でエントロピー拡大が必須と示し、情報処理は物理法則にしたがい物理的に許せない計算原理は不可能と提示。マクスウェルの悪魔の記憶の中でエントロピーが増大する事を示した。
当年、ガガーリンが人類初、地球周回軌道へ。

1963年カーブラックホールモデルロイ カー
Roy Patrick kerr
物理,
天文
リング状の特異点を持つ。スピンするBlack Holeがタイムループを含む可能性を発見。原理上、Black Holeが時空を巻き込んで回転する時、空間と共に時間も歪む構造。

1965年ブラックホール
“特異点定理”を証明
スティーヴン W. ホーキング
ロジャー ペンローズ
物理一般相対論の方程式の解で、真空で正の質量の恒星を扱う限り、必ず特異点が存在すると示した。体積 0の点でエネルギーが無限大となり、一般相対論と量子力学が衝突し法則不成立な点を提示。

1968年光触媒(本多・藤島効果) を発見本多健一、藤嶋昭技術,
化学
酸化チタンに紫外線照射で水が酸素と水に分離。1972年にネイチャー誌に発表。

1971年ブラックホール脱毛定理
熱力学に関するホイーラーのパラドックスを示す
ジョン アーチボルト ホイーラー
John Archibald Wheeler
物理,
天文,
熱力学
一般相対論と電磁気学のみを考慮したBlack Holeに落ち込むと、質量、電荷、回転角の物理量 3つのみを残し、他の情報を保存しない矛盾の問題。他の物理量は事象の地平面内で消失し、情報を3本の毛に例え解説し、他は残さずエントロピーも消失する様に見える熱力学的問題を示した。

1972年ブラックホールのエントロピーの保存を提示ヤコブ ベッケンシュタイン
Jacob David Bekenstein
熱力学,
天文
Black Holeに落ちた物のエントロピー値は、事象の地平面の表面積に比例して残る事を示した。上記 1971年、熱力学的情報の保存の破れに関する“ホイーラーの悪魔”の矛盾に、最初の回答。

1973年可逆でエントロピー消費 (増大) 不用な測定法を提示チャールズ ヘンリー ベネット
ロルフ ランダウアー
熱力学,
物理
任意の計算が、熱力学的に可逆(時間対称的)な装置で実現できる構造を、理論的に示した。ランダウアーが示した(上記1961年) マクスウェルの悪魔の退治法を進展させ、真去った。

1992年ガリレオの宗教裁判に謝罪ローマ法王、ヨハネ パウロ2世宗教当時の宗教裁判を、誤りだったと 謝罪した。高エネ研(KEK)森田洋平が日本初のWebを公開。

1994年正の質量と負の質量によるアルクビエレドライブ を考案ミゲル アルクビエレ
Miguel Alcubierre Moya
物理理論上、正の収縮と負の膨張の、時空の歪みの波に乗って、光速の数倍で移動出来るワープ航法。アインシュタイン方程式を基にしたが、全宇宙エネルギーの数倍強が必要で、実現不可能だとされた。

・年・内 容人 名タグ解 説
補 足、 MEMO


・私の学問の解釈。

辞書よりも個人的に細密な定義を模索。
物理学や哲学、科学的事実と医療的事実、明らかな差異、その解釈と足場等。


学問: あらゆる人、場所、時代で再現可能な知識構造体系。
数学: 数式という原理世界の言語活用と可能性追求と研究。
科学: 反証可能な事象の規則関係や体系的構造原理、その真理、本質を研究する学問。
物理: 自然の物質、現象の本質に対して、客観的観察と実験 データに基づく研究、反証可能な学問。
    特定の領域に対して複数の「科学的に正しい」仮説も有りえて将来、説がくつがえる可能性もある。
化学: 原子や分子、その構造、それらの化学反応や相転移、性質作用を扱う実験的自然科学。
医学: 人体の病気の原理作用の関係構造を研究し、その予防、治療のための研究。
医療: 病気の原因や予防、治療法の明確な解明と安全の割合が、国に認められているものを扱う。

理論物理学: 実験物理から、より根源的力学原理を数学的構造で探求する。実験検証困難なものを含む研究。
哲学: 世界構造や社会構造、あるいは、それらと心や自己との関係構造や、己自身を能動的に考察する学問。
宗教: 宇宙は神等、究極的構造に基づき出来たとする事象の意味付け。心の救済、心的世界信仰。

疑似科学(エセ科学): 科学ではない概念を、その様に提示し降るまう。
宗教的科学解釈: 自然現象は、科学理論に基づいて起きている。
科学的解釈: ある自然現象が、化学原理で成り立つ。天体現象は物理科学で説明出来る領域がある。


辞書のみでなく、自分でそしゃくし要約する事、各々の認識の足場確認も重要だと思ってまとめました。

・アインシュタインと重力やブラックホール関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。

       
         

・宇宙論関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。

       

・物理学史関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。