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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史
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・年・ | 内 容 | 名 称 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
前5500年頃 | 銅の精錬が | バルカン半島、 西アジア | 技術 | 銅の融点1083℃を炉で扱った。 | 初期の加工の金属は、銅、金、銀、鉛、 |
前3800年頃 | 鉄器の生産が | 古代エジプト | 技術 | 紀元前3万年頃エチオピア、スーダンから移住が始まる。紀元前1万年頃牧畜が、紀元前9千年頃農耕が芽生え、ナイル川にそって発展が始まる。 | まだピラミッドも無い国家統一前の原始王朝時代。ビールの生産も始まった。 紀元前3500年頃、ワイン生産が始まる。 |
前2000年頃 | 製鉄の技術が広まる | 中 国 | 技術 | 耐火レンガの溶鉱炉で1535℃の融点に対 |
前475年頃 | 万物は流転する | ヘラクレイトス | 哲学 | 万物は川の様に絶え間ない流動状態でいる。 | 紀元前535年頃エペソスで生誕。 |
前445年頃 | 万物は不変にある 変化や時間の流れは幻想 | パルメニデス Parmenidēs | 哲学 | 無から有は産まれず、変化は錯覚で、原理は不変。感覚よりも理性に信を置いた。 | イデア論が影響を受ける。( 紀元前5 後に質量保存の法則が支持。 |
800年頃 | 火薬の発見 | 中 国 | 化学 | 富士山が噴火。 |
1589年 | 落下速度と質量の関係 ピサの斜塔での実験 | ガリレオ ガリレイ Galileo Galilei | 物理 | 重力加速度は、重さ(質量) に比例しない。アリストテレスの物と落下に関する説と信頼も否定する結果に。観察と実験と数学による検証の科学の開拓者。 | “ピサの斜塔の実験”の場所には諸説ある。 イタリアのピサ大学の数学講師(3年契約)となる。 哲学や形而上学から測定の科学へ。 |
1592年 | 自由落下の垂直距離は、落下時 摩擦力を定義 | ガリレオ ガリレイ Galileo Galilei | 物理 | 等速度運動、加速度運動と摩擦、自由落下の研究。(自由落下物の垂直距離は落下時間の 2乗に比例。 投射体の軌道の三角法不使用な複雑な公式を導く) | ピサ大学の職が期限切れに(更新されず)。 イタリアのパドヴァ大学教授へ(6年契約)。 |
1628年 | 心臓による血液循環を発見 | ウィリアム ハーベイ | 医学 | 血液の円循環。それまでの学派から反論を呼んだ。 | 卵子と精子による受精生殖説を初提案。 |
1643年 | 水銀柱の実験で真空を発見 | エヴァンジェリスタ トリチェリ Evangelista Torricelli | 1641年からガリレオの弟子となる。 | 1608年10月15日誕生、水銀気圧計の発明者。 |
1660年 | フックの法則を発見 | ロバート フック | 物理 | 弾性のあるバネの伸びに対して張力が比例する特 | 後のゼンマイバネの開発につながる。 |
1678年 | ホイヘンス・フレネルの原理を発 | クリスティアーン ホイヘンス Christiaan Huygens | 物理 | 波動の反射と屈折や回折(回り込み)を説明した。 | 1836年、オーギュスタン ジャン フレネルが後進波が無い理屈を加え、1882年にグスタフ キルヒホフがヘルムホルツ方程式を基礎にフレネル・キルヒホフの回折理論を示した。 |
1686年 | 貿易風とモンスーンに関する論文や地図を発表 | エドモンド ハレー Edmond Halley | 大気運動の原因が太陽熱であることを示した。気圧と海抜高度の関係を初めて明らかにした。 |
1738年 | “流体力学” の発行 | ダニエル ベルヌーイ Daniel Bernoulli | 熱力学 | 空気や水の速い流動になるほど、その部分は低圧力となる。後にオイラーが洗練させる。 | オイラーが力を定義後、1755年に基礎方程式を導き体系化した。 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
1772年 | 実験前後で総質量が変化しない、 “ | アントワーヌ ローラン ド ラヴォアジエ | 物理 | 体積と質量を精密に計測する実験で、化学反応の前後で、質量対称性の保持の原 | 酸素(Oxygen) を命名し、 燃焼を酸素との結合で説明した最初の人物。 |
1788年 | ‘熱’ はエネルギーの一形態と | ベンジャミン トンプソン Sir Benjamin Thompson | 熱力学 | 摩擦熱の観察から、熱を粒子の運動として説明し、カロリック説(熱素説) を否定する原理を示した。 | 当年、ワットが蒸気機関を発明。 |
1843年 | 熱と力学的仕事の等価性、 実験的に熱の仕事等量を初めて示し“ジュールの法則”を発見 | ジェームズ プレスコット ジュール James Prescott Joule | 熱力学, 物理 | 電磁石の引力は、電流の2乗に比例する事を発見。また水に入れた導線のコイルを重りで回転させ誘導電流を流した時の、水の温度上昇の測定の実験から。電流からの熱量は、流した電流の2乗と、導体の電気抵抗に比例することを発見した。 | 一方この熱はどこから来たのか原理構造の疑問に、実験全体の各要素の温度変化を(当時の)精密測定し、熱はコイルから移動して来たのではなく、導線で発生した事が示された。 多様な実験が、後に熱力学第一法則に繋がった。 |
1848年 | 絶対零度を発見 | ウィリアム トムソン | 熱力学 | 絶対温度目盛を導 |
1854年 | 絶対温度(K:ケルビン) | ウィリアム トムソン | 熱力学 | カルノーの関数に基づき定義。 | 当年 and, or, not,等の演算、ブール代数 |
1854年 | エントロピーと呼ぶ事になる | ルドルフ クラウジウス Rudolf Julius Emmanuel Clausius | 熱力学 | 後にエントロピーと呼ばれる状態関数を導出。 熱 | 物質が、例えば氷より、水蒸気の方がエントロピーが高い等と言われ、値は非可逆的に増大する。 |
1855年 | 初めて真空管を作成 | ハインリヒ ガイスラー | 技術 |
1860年 | 気体の分子論に関する論文 | ジェームズ クラーク マクスウェル | 物理 | 個々の粒子の速度分布はマクスウェル分布に従う。 | 気体の動力学的で、統計的な理論を示す。 |
1865年 | 熱力学の “エントロピーの増大”を提示 | ルドルフ ユリウス エマヌエル クラウジウス | 熱力学 | “エネルギー保存則”とエントロピーの理論を完成させ、熱力学の第二法則を示す。 | 状態が取り得る可能な状態に対し、現状の乱雑度。 情報理論の基礎ともなった。 |
1905年 | 新たな分子サイズ測定方法 | アルベルト アインシュタイン | 物理 | 分子が含まれる溶液の粘性とアボガドロ数から。 | 4月。 ベルン特許局に勤めていた。 |
1905年 | ブラウン運動理論を提示 | アルベルト アインシュタイン | 物理 | 水分子と微粒子の衝突が原因と示す。 | 古典的現象との繫がりで原子、分子の実在を示 |
1954年 | 量子的な ヤン・ミルズ理論を提唱 | 楊振寧(チェンニン ヤン) ロバート ミルズ Robert L. Mills | 量子 | 非可換ゲージ場の理論。可換ゲージ対称性の場の理論を、非可換ゲージ対称性にまで発展させた、カラーSU(3)対称性の 量子色力学等で活 | ワインバーグ・サラム理論、量子色力学、カルツァ・クライン理論、超弦理論らの基 マックス ボルンが波動関数の統計的解釈 |
1957年 | ワームホールの実像を探究 | ジョン アーチボルト ホイーラー | 物理 | ワームホールと命名し、特異点を考察。 | 彼は、ファイマン、エヴェレット等の |
1971年 | ブラックホール脱毛定理 熱力学に関するホイーラーのパ | ジョン アーチボルト John Archibald Wheeler | 物理, 天文, 熱力学 | 一般相対論と電磁気学のみを考慮したBlack Holeに落ち込むと、質量、電荷、回転角の物理量 3つのみを残し、他の情報を保存しない矛盾の問題。 | 他の物理量は事象の地平面内で消失し、情報を3本の毛に例え解説し、他は残さずエントロピーも消失する様に見える熱力学的問題を示した。 |
1972年 | ブラックホールのエントロピーの保存を提示 | ヤコブ ベッケンシュタイン Jacob David Bekenstein | 熱力学, 天文 | Black Holeに落ちた物のエントロピー値は、事象の地平面の表面積に比例して残る事を示した。 | 上記 1971年、熱力学的情報の保存の破れに関する“ホイーラーの悪魔”の矛盾に、最 |
1974年 | 擬似的な量子重 | スティーヴン W. ホーキング Stephen William Hawking | 量子, 熱力学 | 場の量子論を使いBlack Holeの蒸発的なホーキング放射、熱と事象の地平面の拡大も指摘。 | Black Holeと量子ゆらぎの関係から発 拡大をベッケンシュタインとは別角度から提 |
1976年 | ブラックホールとホーキング放射に絡む、インフォメーション・パラドックスを提示 | スティーヴン W. ホーキング Stephen William Hawking | 量子, 物理, 熱力学 | ホーキング放射は、Black Holeと真空上での量子ゆらぎによりランダムに生成された素粒子間の反応で対消滅する。これは吸い込まれた物質の情報とは、質量以外の関わりが無い。とすればこの物質の情報は、非可逆な完全消失で、因 | 量子力学が正しいなら、物質の情報は何らかの形で保存されるはず、というパラドックス。 (ホイーラーが、光も脱出不能な未発見当時の超質量天体をBlack Holeと名付けたが、穴とは2 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
・私の学問の解釈。
辞書よりも個人的に細密な定義を模索。
物理学や哲学、科学的事実と医療的事実、明らかな差異、その解釈と足場等。
学問: あらゆる人、場所、時代で再現可能な知識構造体系。
数学: 数式という原理世界の言語活用と可能性追求と研究。
科学: 反証可能な事象の規則関係や体系的構造原理、その真理、本質を研究する学問。
物理: 自然の物質、現象の本質に対して、客観的観察と実験 データに基づく研究、反証可能な学問。
特定の領域に対して複数の「科学的に正しい」仮説も有りえて将来、説がくつがえる可能性もある。
化学: 原子や分子、その構造、それらの化学反応や相転移、性質作用を扱う実験的自然科学。
医学: 人体の病気の原理作用の関係構造を研究し、その予防、治療のための研究。
医療: 病気の原因や予防、治療法の明確な解明と安全の割合が、国に認められているものを扱う。
理論物理学: 実験物理から、より根源的力学原理を数学的構造で探求する。実験検証困難なものを含む研究。
哲学: 世界構造や社会構造、あるいは、それらと心や自己との関係構造や、己自身を能動的に考察する学問。
宗教: 宇宙は神等、究極的構造に基づき出来たとする事象の意味付け。心の救済、心的世界信仰。
疑似科学(エセ科学): 科学ではない概念を、その様に提示し降るまう。
宗教的科学解釈: 自然現象は、科学理論に基づいて起きている。
科学的解釈: ある自然現象が、化学原理で成り立つ。天体現象は物理科学で説明出来る領域がある。
辞書のみでなく、自分でそしゃくし要約する事、各々の認識の足場確認も重要だと思ってまとめました。
・物理学史関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。