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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史
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・年・ | 内 容 | 名 称 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
前2万年頃 後期旧石器時代 | 遺物、“イシャンゴの骨” | ナイル川源流地域 (コンゴ民主共和国北東部) | 数学 | ヒヒの骨に大小の傷を並べ、最初期の素数列や古代エジプトのかけ算が10進法で記述された様だ。 | 素数には割り算が必要で、最初の理解は紀元前500年の古代ギリシア時代との学者もいて、月の満ち欠けのカレンダー説もある。 |
前3300年頃 | 象形文字ヒエログリフ シリウス ナイル暦 (太陽暦) | 古代エジプト | 数学 | 古代エジプトで使用の3種の内の1つの文字体系。後に“ロゼッタストーン”発見によって解読が進んだ。 1日を24時間としたのは、エジプト人だとされる。 | 記録に残る以前の紀元前4241年頃から、毎年のナ |
前3000年頃 | バビロニア数学、60進法 | メソポタミア文明、バビロニア | 数学 | 粘土版が数百枚発掘、60進法を用い天文学が発展簡易な分数表記も可能で、少数の概念もあった。 | “0”の概念は無かった。ギリシャ数学に影響を与えた説がある。後世の時間や角度単位に影響。 |
前3000 ~ 前2600年頃 | 古代インド数学の | インダス文明 | 数学 | 10進法による重量、距離の計量法、精密な定規、貝製コンパス、貝製の天球計測器等、様々な数学用具の活用。 数学的比率、幾何学的形態の活用。 | 紀元前7000年頃からインダス川にそって文 円周率の値を知っていた説もある。 |
前2700年頃 | 算盤の登場 | メソポタミア文明 | 数学 | 計算に広く利用される。 | 月の満ち欠けに基づく日付を使用。 |
前1850年頃 | 数学史料、モスクワ数学 パピルス | エジプト | 数学 | 半球の面積や四角錐台の体積等、25の数学問題と、そ |
前1800年頃 | バビロニア数学の史料 | メソポタミア文明、バビロニア人 | 数学 | プリンプトン322、その他多数の粘土版に楔形文字で記述されている。これは直角三角形やピタゴラス数、または三角関数について記されている様だ。 | あるいは最新の解釈では、逆数の組の表、幾何学的な図形等について記されていて、教師から生徒に対しての問題集だとした。 |
前1500年頃 | 最古の天文歴の図 | エジプト | 天文 | 1週10日の暦だった事が分かる。 |
前500年頃 | 日食周期の記録 | バビロニア人 | 天文 |
前300年頃 | 地図に経度を | メッサ の ディカエアルコス |
前300年頃 | “言論”で “幾何学” | エウクレイデス(ユークリッド) Eukleidēs( Euclid ) | 数学 | 今でも使われる公理(自明的前提の仮定) や定義、原理、証明等を組み合わせた最初期のもの、幾何学の基本原則を確立。エジプトの図書館で教えていた。 | 最古の哲学者ターレスが、幾何学をギリシャにも |
前240年頃 | 複雑形態物の 体積測定法を 浮力の原理を てこの原理の | アルキメデス Archimedes | 物理 | 冠を水桶に沈め、あふれ出た水量で体積を比べた話が有名だが、これだと合金でも純金と誤差の範囲に収まってしまう。実際には、初めて科学的に発見した“浮力の原理”により同質量の金との浮力差の有無で示したと言われる。 | 科学的に浮力を発見、“アルキメデスの原理”を提唱。 球体とそれに外接する円柱の体積比および面積比は2対3になる事を証明。πの値や、月までの距離を高精度で算出した。 |
前200年頃 | アラビア数字と10進法 | インド | 数学 | アラビア数字と10進法が現代の原型的型へ進化。 |
800年頃 | 代数と方程式の記号を使った | アル フワーリズミー al-Khuwārizmī | 数学 | ペルシア人数学者が、それまでの文章代数計算から現在の記述法、“+、−、=” 等の記号方程式を確 | “アルゴリズム”はラテン語版の彼の名に由来。インドの“0”を表す記号が中東で使われ始める。 |
1025 ~ 1028年 | “プトレマイオスへの疑義” | アルハゼン | 天文 | 天文学、数学等のプトレマイオスの矛盾点を出 |
1154年 | 最初の機械時計を製作 | シリアのダマカス | 技術 |
1202年 | “算盤の書” 発行 | レオナルド フィボナッチ | 数学 | 0~9 の数字と桁の値を使用した計算法を提 | インドのアラビア数字をヨーロッパに導入した。 |
1543年頃 (16世紀) | “天体の回転につ | ニコラウス コペルニクス Nicolaus Copernicus | 天文 | 地動説での惑星の軌道計算を行った。 天文学に初めて初期的数学を持ち込んだ。 |
1582年 | グレゴリオ暦(太陽暦)を制定 | ユリウス暦を改良した。 | ヨーロッパの一部から。 |
1611年 | ケプラー予想を示す。 | ヨハネス ケプラー Johannes Kepler | 数学 | 真球を敷き詰めた時、面心立方格子が最密になると予想した。 | 規則正しい条件ではガウスが証明し、不規則な敷き詰め方に関しては1997年にトーマス C ヘイルズがコンピューターを使 |
1618年 | 自然対数のネイピア数を | ジョン ネイピア John Napier | 数学 | ケプラーへの補助的目的もありまとめた。後にオ | 発見はヤコブ ベルヌーイ。 |
1630年頃 | 算術の熟読と48の注釈を付け数学的「予想」と「自称の証明」を残した | ピエール ド フェルマー Pierre de Fermat | 数学 | 古代ギリシャ数学者ディオファントス著 “算術”の余白に計48の、具体的経過を含まない数学的 “予想”と“自称の証明”の注釈を付ける考察を始めた。 | 死後の1670年、長男のサミュエルが書込み付きで再出版。後の数学者達が、真の証明を示せずに残った1つが “フェルマーの最終定理” と呼ばれた。 |
1637年 | “方法序説”を公刊 “我思う,ゆえに我あり” と説く、解析幾何学の基礎となる座標系をフェルマーとの文通を交え新たに定義し、 | ルネ デカルト (41歳) René Descartes | 哲学, 数学 | 第4部で “全てを疑おうとしても、そこに疑問を抱く自分だけは絶対に疑い様が無い”という命題 “我思う、ゆえに我あり” (Cogito ergo sum) を説いた。第5部で、宗教裁判で異端となる懸念で公表を控えていた“世界論”(宇宙論) の内容を略述。全て事象は原理に由来するとし、心臓も機械ポンプだと言った。 | 神を無限な実体として世界の根底に設定、精神と身体という2つの有限を立てた。宇宙を原理構造的に解釈し、新設の解析幾何学の直交座標系(デカルト座標) によって、惑星軌道を幾何的に捕えた。初版は、宗教裁判を恐れ、偽名で発行。 後の近代哲学の起点、科学進展の鍵とされた。 |
1652年 | フェルマーとの | ブレーズ パスカル Blaise Pascal | 数学 | 確率論の創始。他にカルダーノ、ホイヘンス等によって拡張され、ラプラスによって統合された。 | この年、ロードアイランド州で、北アメリカ初の奴隷を禁止する法律を制定。 |
1666年 | 微分積分を着想 | アイザック ニュートン | 数学 | 流率法(ニュートン流の微積分) を考察。 | フェルマーから微分のアイデアを得たという。 |
1666年 | “結合法論”の出版 | ゴットフリート ヴィルヘルム ライプニッツ | 数学 | 後の記号論理学、形式言語で使われる、記号集合を数論等に用いる事を考案。 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
1675年 | 微積分の着想 | ゴットフリート ヴィルヘルム ライプニッツ | 数学 | 無限小解析学(微積分)と現在も使われる“ライプニッツの記法”をニュートンとは独立に着想。 | 理性の真理と事実の真理があるとし、神は経験不用で全知だが、真理が無限にあるなら、私達は経験によって近づき続けるしか無いと示した。 |
1679年 | 2進計算法を | ライプニッツ | 数学 | on, off, 2つの状態からの計算理論の基礎となる。 |
1703年(18世紀) | 2進法の | ゴットフリート ヴィルヘルム ライプニッツ Gottfried Wilhelm Leibniz | 数学 | イエズス会宣教師ブーヴェから送られた六十四卦を配列した先天図に、自らが編み出していた2進法の計算術があることを見いだした。 | 中国やインドに紀元前からあった2進法を 1697年に記した手紙に2進法の記述がある。 |
1704年 | “光学”を匿名で 微分積分を発表 | アイザック ニュートン Sir Isaac Newton | 物理 |
1705年 | “彗星天文学概論”を発表 | エドモンド ハレー Edmond Halley | 天文 | ハレー彗星の軌道で、ケプラーなどが観測した1456年、1531年、1607年、1682年に現れた彗星は同一の天体で、後の1758年に回帰することを予言。 | ハレー彗星は、惑星以外で、太陽系を公転する天体の初めての確認となり、ニュートン力学の証明となった。 |
1707 ~ 1783年 | バーゼル問題を解決し解析学、微積分の洗練、級数、連分数、近似計算、特殊関数、微分方程式、多重積分、偏微分法、等々に実績を残す | レオンハルト オイラー Leonhard Euler | 数学 | オイラーの定数、フェルマーの小定理の拡張、オイラーのφ関数、ゼータ関数、数論等、大量の業績や公式を残し、絶大な影響を広めた。息をする様に計算をする等の評判も有ったが、かなり目が悪く、むしろ気が散らず効率的とも自称した。 | 1760年代までニュートン力学を容認せず、エーテル理論に固執し、その後万有引力理論を、幾何学的表現から近代的解析学に修正した。残した論文は人類最多の8百以上と言われ、彼が決めた数学記号も多い。 |
1738年 | “流体力学” の発行 | ダニエル ベルヌーイ Daniel Bernoulli | 熱力学 | 空気や水の速い流動になるほど、その部分は低圧力となる。後にオイラーが洗練させる。 | オイラーが力を定義後、1755年に基礎方程式を導き体系化した。 |
1854年 | 絶対温度(K:ケルビン) | ウィリアム トムソン | 熱力学 | カルノーの関数に基づき定義。 | 当年 and, or, not,等の演算、ブール代数 |
1859年 | リーマン予想を発表 | ゲオルク フリードリヒ ベルンハルト リーマン Georg Friedrich Bernhard Riemann | 数学 | 論文“与えられた数より小さい素数の個数について” 内で発表。簡易に言うと素数に関して、ゼータ関数の非自明な零点が無限に一直線にのみ並ぶと言う。 | 現在でも未解決問題で、ミレニアム懸賞問 当年、ルドルフ ウィルヒョーが、細胞病理学を研究。正常に再生せず癌細胞となり増殖する事を示す。 |
1898年 | ウラン鉱の空気の電離を発 | マリーと、キュリー夫人 | 物理 | ラジウムを発見し“放射能”という概念を考 | アンリ ポアンカレが同時性は相対的だと提 |
1927年 | “不確定性原理” を発表 | ヴェルナー ハイゼンベルク | 量子 | 同時の位置と運動量の厳密測定は‘原理的に不可能’。 | この年、ガーマーにより電子の波動性を |
1929年 | 虚幾何学として再構成した | ニコライ イワノビッチ ロバチェフスキー | 数学 | 大学の学報“幾何学の新原理並びに平行線の完全な理論”のなかで提示。 | その後ボーヤイ ヤーノシュや、ベルンハルト リーマンが進展させ、“非ユークリッド幾何学”とした。 |
1931年 | 2つの不完全性定理を証明 証明不能命題の存在を明示 | クルト ゲーデル Kurt Gödel | 数学 | 自身で矛盾の真偽を証明出来ず “全ての数学構造体の無矛盾な統合”が原理的に不可能だと示した。 | 例えば“私は嘘を言う”という原理が有る時、真偽どちらでも矛盾となり、証明不能となる。 |
1936年 | 計算可能な数について、 “チューリングマシン”提唱 | アラン チューリング エミール レオン ポスト | 熱力学 | 軸が無限に長いテープ上を移動し、情報を読み込み、メモリに記憶、書き込むモデル。計算機の原理構造を数学的に定義した計算模型。 | ある論理式が回答可能かを事前判別する方法は‘原理的に無い’と提示。 アロンゾ チャーチが、アルゴリズム |
1938年 | ウランにて核分裂の事象を | オットー ハーン フリッツ シュトラスマン リーゼ マイトナー | 核物理 | ハーンがウランに低速の中性子を当て、原子量がウラン半分程のバリウム同位体等を観測。マイトナーは分裂したと見抜き、初めて核分裂と呼んだ。 | ハーンとマイトナーが人工的に原子量を増やせるとの予想から原子核に中性子を当てた経過から。 当年からチューリングが、エニグマ解読を開始。 |
1948年 | くりこみ理論を提唱 | 朝永振一郎、リチャード ファインマン、ジュリアン シュウィンガー | 量子 | 量子電磁力学の可換ゲージ原理における | 当年、カシミール効果を発見。量子ゆらぎ等からの負のエネルギーによる量子効果を初めて論 |
1954年 | 量子的な ヤン・ミルズ理論を提唱 | 楊振寧(チェンニン ヤン) ロバート ミルズ Robert L. Mills | 量子 | 非可換ゲージ場の理論。可換ゲージ対称性の場の理論を、非可換ゲージ対称性にまで発展させた、カラーSU(3)対称性の 量子色力学等で活 | ワインバーグ・サラム理論、量子色力学、カルツァ・クライン理論、超弦理論らの基 マックス ボルンが波動関数の統計的解釈 |
1986年 | フェルマーの予想に関する この年、ケン リベットが証明 | ゲルハルト フライ ジャン ピエール セール ケン リベット | 数学 | フェルマーの最終定理が誤りで整数解が有った場合 全ての楕円曲線はモジュラーであるとする“谷山、志村予想”に反して、非モジュラーな楕円曲線が出来てしまうという構造が示され、その関係性を証 | 一方オイラーは、乗数 “n”が素数の時に限定してフェルマーの最終定理の証明が可能だと示していた。( X2+Y2= Z2 の式のX,Y,Zを満たす整数解は無数に存在し“ピタゴラス数”と言う。) |
1995年 | フェルマーの最終定理を 7年間、公言せずの研究によりフェルマー・ワイルズの定理とも呼ばれる様になった | アンドリュー ジョン ワイルズ Andrew John Wiles | 数学 | “Xn+Yn= Zn ”でnが3以上の自然数の時、X,Y,Zの式を満たす正の整数は存在しない。という一見単純な予想だが、何処にも存在しない事の証明は困難で360年を要し、ガロア表現、ヘッケ環、岩澤理論等、多分野の現代数学の粋を組み合わせ、上記1986年の谷山・志村予想に関する、フライ・セール予想から証 | フェルマーの“算術”への書き込みで「予想できる」としたものの一部は、後の数学者が ‘間違い’ として証明した例もあるが、「証明出来た」と示したものの全ては、正しいとしてライプニッツやオイラー等によって証明されて来ていた。そんななか残った1つの「証明」の予想だった。 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
・私の学問の解釈。
辞書よりも個人的に細密な定義を模索。
物理学や哲学、科学的事実と医療的事実、明らかな差異、その解釈と足場等。
学問: あらゆる人、場所、時代で再現可能な知識構造体系。
数学: 数式という原理世界の言語活用と可能性追求と研究。
科学: 反証可能な事象の規則関係や体系的構造原理、その真理、本質を研究する学問。
物理: 自然の物質、現象の本質に対して、客観的観察と実験 データに基づく研究、反証可能な学問。
特定の領域に対して複数の「科学的に正しい」仮説も有りえて将来、説がくつがえる可能性もある。
化学: 原子や分子、その構造、それらの化学反応や相転移、性質作用を扱う実験的自然科学。
医学: 人体の病気の原理作用の関係構造を研究し、その予防、治療のための研究。
医療: 病気の原因や予防、治療法の明確な解明と安全の割合が、国に認められているものを扱う。
理論物理学: 実験物理から、より根源的力学原理を数学的構造で探求する。実験検証困難なものを含む研究。
哲学: 世界構造や社会構造、あるいは、それらと心や自己との関係構造や、己自身を能動的に考察する学問。
宗教: 宇宙は神等、究極的構造に基づき出来たとする事象の意味付け。心の救済、心的世界信仰。
疑似科学(エセ科学): 科学ではない概念を、その様に提示し降るまう。
宗教的科学解釈: 自然現象は、科学理論に基づいて起きている。
科学的解釈: ある自然現象が、化学原理で成り立つ。天体現象は物理科学で説明出来る領域がある。
辞書のみでなく、自分でそしゃくし要約する事、各々の認識の足場確認も重要だと思ってまとめました。
・数学、情報史関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。