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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史

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史実  コペルニクス  ケプラー  ガリレオ  ニュートン  マクスウェル  アインシュタイン  ホーキング  Black Hole  光について  統一理論  量子コンピューター  情報処理  オイラー  フェルマー  誕生|永眠

 

・年・内 容名 称タグ解 説
補 足、 MEMO

前585年頃万物は “水” 単体からなる 一元論を示した
日食の予言
タレス
Thalēs
ターレス
哲学,
天文
トルコのミレトス学派で古代ギリシャの、記録上、最古の哲学者で教師。幾何学を用いピラミッドの高さ等を算出した。万物の基礎要素は生命に不可欠で変動が可能な根源、“水”からなるとした。タレス: 紀元前624~前546年頃、ピタゴラスの教師でもあり、非宗教的な宇宙解釈を有史上初提示。万物を、物か非物のいずれかとした。

前563 ~ 前483年頃万物の価値を等しく認識し我対 宇宙の存在原理を悟り、ブッダ (悟った者)とも呼ばれる様になる
空や十二縁起等として説き、 仏教の起源となる
ゴータマ シッダッタ (釈迦)
Gotama Siddhattha ( Śākya )
ゴータマ ブッダ
Buddha (仏陀)
哲学,
宗教
菩提樹の下で、後に仏教として伝わる悟りを開く。自己は非永遠を受け入れ、執着心や強いこだわり、そして自己愛、逆の過度な禁欲や苦行等も同様に、苦しみの根源、因縁となる邪心で、幻想としてしかない。自己は本質的に不完全で、因果の1要素でしかあり得ない、無我である。さらに死は苦や不均等の輪廻からの解脱であると認識する事が、 悟りの道とした。形而上学は幻想に対応し、真理は無いとした。釈迦は輪廻転生と、属する業の履歴も否定し、今の様なお経を唱えた事は無い。後に仏教として、空観、中観、仮観等の各解釈で伝わった。
日本の仏教は、元のインド仏教を中国で漢文翻訳後、日本文化を通して解釈し直し、元の釈迦の教えとは程遠い要素があるとの見方もある。

前445年頃万物は不変にある
変化や時間の流れは幻想
パルメニデス
Parmenidēs
哲学無から有は産まれず、変化は錯覚で、原理は不変。感覚よりも理性に信を置いた。 ( 合理主義の発端 )イデア論が影響を受ける。( 紀元前515年頃生誕 )
後に質量保存の法則が支持。

前460 ~ 前371年頃万物は原子(Atom)とその運動と、空な空間のみからなるデモクリトス
Democritus
哲学原子は、全体として増減せず無性質、分割不可な単位だとし、物質はその組み合わせとして示した。万物は偶然によって起こらないとした。
最も基本的な粒子の概念、後に原子化学へ進展。

前427 ~ 前347年頃原子は正多面体とした
現世は本質世界である
“イデア界”の影に過ぎない
プラトン
Platon
哲学私達は生まれつき、イデア界の概念を持っており、出会う対象を認識出来る。現世と、そこでの知識はイデア界の不完全コピーに過ぎないとした。物質と解離する究極本質世界が存在するとし、精神と体は異なる存在だとし、学習とは、イデア界の再確認に過ぎないとした。(ソクラテスの生徒)

前350年頃地上の4元素 (土 水 空気 火)
地球が球体な証拠を物理的に示す<同時刻に、同一長さの棒を2本以上、十分な遠方に立て、影の角度や長さの差を観察>
心(魂)や想像力を探究
論理学の‘三段論法’を提示
アリストテレス
Aristotelēs
天文,
哲学
数学、物理学、生物学、論理学、形而上学、四元素説、等々を分類、研究し影響を広げ、宇宙を永遠の存在とし、運動が無なら時間も無。人は本性的に知を欲すると示した。イデア界に対して、犬のイデアが有るとすれば、さらにそれに対する超イデアが必要となり、またそれに対する超々イデアも無限に必要となる様な仮定だと示し必要ないとした。古代エジプトの冶金術から「錬金術」が始まり、古代ギリシャのアレキサンドリアで広まり、金や賢者の石、不老不死の霊薬は出来なかったが、原子の概念や、その他多様な発見をもたらし、ニュートンの時代まで続いた。
アリストテレスは真空を否定し、“エーテル”を説いた。後にカトリック教会もこれを支持していた。

1643年水銀柱の実験で真空を発見エヴァンジェリスタ トリチェリ
Evangelista Torricelli
1641年からガリレオの弟子となる。1608年10月15日誕生、水銀気圧計の発明者。

1672年の粒子説を発表アイザック ニュートン (29歳)
Sir Isaac Newton
物理光が互いに衝突しても、拡散しないが、影は真っ直ぐで、波打っていない事から、光は粒子とした。 フックは光の分散と干渉に関し、波動説で反論。
内容の大筋は 顕微鏡図譜で発表済みと論争へ。

1738年“流体力学” の発行ダニエル ベルヌーイ
Daniel Bernoulli
熱力学空気や水の速い流動になるほど、その部分は低圧力となる。後にオイラーが洗練させる。オイラーが力を定義後、1755年に基礎方程式を導き体系化した。

1803年初の“二重スリット実験” を行うトマス ヤング量子初の二重スリット実験によっての波動性を示す。の干渉縞を再発見した。

1827年花粉などが水中で不規則的に動ブラウン運動 を発見し、 詳細な記録を残す。ロバート ブラウン
Robert Brown
熱力学花粉などが水中で不規則的に動くブラウン運動 を発見し、詳細な記録を残す。後に、この原理構造をアインシュタインが解明。

1843年熱と力学的仕事の等価性、
実験的に熱の仕事等量を初めて示し“ジュールの法則”を発見
ジェームズ プレスコット ジュール
James Prescott Joule
熱力学,
物理
電磁石の引力は、電流の2乗に比例する事を発見。また水に入れた導線のコイルを重りで回転させ誘導電流を流した時の、水の温度上昇の測定の実験から。電流からの熱量は、流した電流の2乗と、導体の電気抵抗に比例することを発見した。一方この熱はどこから来たのか原理構造の疑問に、実験全体の各要素の温度変化を(当時の)精密測定し、熱はコイルから移動して来たのではなく、導線で発生した事が示された。
多様な実験が、後に熱力学第一法則に繋がった。

1845年偏光現象と磁場の影響 を発見マイケル ファラデー電磁気偏光が磁場に影響を与える関係性を観測。幾度の実験の末、電気と磁気との関係を導く。

1847年“エネルギー保存の法則”
熱力学の第1法則を確立
ヘルマン ルートヴィヒ フェルディナント フォン ヘルムホルツ熱力学ジュールが行ってきた熱の仕事当量の実験を基に、熱力学の第一法則、エネルギー保存の法則を導く。後にアインシュタインが導く質量とエネルギーの等価性から、質量も含めた総量が保持される。

1848年絶対零度を発見ウィリアム トムソン熱力学絶対温度目盛を導入。

1854年絶対温度(K:ケルビン) を定義ウィリアム トムソン熱力学カルノーの関数に基づき定義。 単位は"K"。当年 and, or, not,等の演算、ブール代数 提唱。

1854年エントロピーと呼ぶ事になる 状態関数の概念を提示ルドルフ クラウジウス
Rudolf Julius Emmanuel Clausius
熱力学後にエントロピーと呼ばれる状態関数を導出。 熱力学の2篇目の論文を発表。物質が、例えば氷より、水蒸気の方がエントロピーが高い等と言われ、値は非可逆的に増大する。

1855年初めて真空管を作成ハインリヒ ガイスラー技術

1860年気体の分子論に関する論文ジェームズ クラーク マクスウェル物理個々の粒子の速度分布はマクスウェル分布に従う。気体の動力学的で、統計的な理論を示す。

1865年熱力学の 第2法則、
“エントロピーの増大”を提示
ルドルフ ユリウス エマヌエル クラウジウス熱力学“エネルギー保存則”とエントロピーの理論を完成させ、熱力学の第二法則を示す。状態が取り得る可能な状態に対し、現状の乱雑度。 情報理論の基礎ともなった。

1865年論文 “電磁場の 動的理論”で
“マクスウェルの方程式”を発表
ジェームズ クラーク マクスウェル
James Clerk Maxwell
電磁気,
物理
電磁気に関する3つ目の論文で電磁波という用語を使い、電気と磁気と運動の相関を説いた。ここでは、エーテル、渦流、歯車等の未観測の要素を取り省き、ラグランジュ力学(最小作用の原理)で記述された。

1873年電気磁気論の 総括を出版
4つの方程式 を提唱
“マクスウェルの悪魔”を提示
ジェームズ クラーク マクスウェル
James Clerk Maxwell
電磁気,
熱力学
クラウジウスが提唱した熱力学の第二法則、“エントロピーの増大”に対する疑問、減少可能なパラドックスを示した思考実験“マクスウェルの悪魔”を提唱。均一温度の並ぶ2部屋に横断する小穴の扉が有り 高速運動粒子が来た時のみ扉を開ける悪魔が、物理的運動なしに、片側の温度を下げ続ける思考実験。

1881年“マイケルソン・モーリーの実験”を数度行い始めるアルバート マイケルソン
エドワード ウィリアムズ モーリー
物理地球の自公転に対する角度や、観測者の運動状態等によらず変化の無い光速度不変の原理を導く。例外的に光速度には、ニュートンの運動方程式が通らないかの様な計測結果を、幾度の実験が示した。

1895年真空管からの陰極線の実験と写真乾板から、X線を発見ヴィルヘルム コンラート レントゲン量子様々な原子と真空管からの陰極線の実験にて、側の写真乾板が感光。陰極線以外の未知の線種を発見。未知を示す代数Xを名に当てた。 後の科学文明に広く活用。
当年、マルコーニが無線電信を発明。

1896年ウラン塩から放射線を発見アントワーヌ アンリ ベクレル物理ルイ ブノワが、X線の電離作用を発見。

1897年原子から出る陰極線は低質量な粒子による、電子だと発見サー ジョゼフ ジョン トムソン
Sir Joseph John Thomson
量子真空管の実験で、陽極側に曲がる現象を用い、陰極線の正体は原子自体が含む電子の放出と発見。原子が最小単位でない事を発見。
パウエル エールリッヒが、抗生物質を発見。

・年・内 容人 名タグ解 説
補 足、 MEMO

1898年ウラン鉱の空気の電離を発マリーと、キュリー夫人物理ラジウムを発見し“放射能”という概念を考案。アンリ ポアンカレが同時性は相対的だと提示。

1899年α粒子とβ粒子を発見アーネスト ラザフォード量子α線(ヘリウム原子核) とβ線(電子) を発見当年、フロイトが“夢判断”を出版。

1899年“ローレンツ収縮”を発表ヘンドリック アントーン ローレンツ物理等速運動する慣性系の物体の長さが,静止系より運動方向に収縮する原理で、後に時間の遅れを導入。マイケルソン・モーリーの実験や、電磁気学と古典力学の矛盾回避のため。

1900年エネルギー量子仮説を提唱マックス プランク量子原子の解離的、段階的なエネルギー構造を示し、“量子” という概念を初めて提示。滑らかな曲線的に増減しない。古典量子論誕生。

1900年γ線の発見ポール ヴィラール量子γ線(電磁波) の発見。ラントシュタイナーがABO血液型を発見。

1903年原子の土星型模型を掲示長岡半太郎量子ライト兄弟が有人動力飛行に初成功。

1904年原子のプラムプディング モデル(ブドウパン模型)を掲示サー ジョゼフ ジョン トムソン量子正電荷の球内で、静止分布するスイカの種状の電子を想定。トムソン本人の命名ではない。中性の原子からの、負電荷の電子の検出から。

1905年
(20世紀)
光量子仮説 を提唱
光電効果の原理構造を導く
アルベルト アインシュタイン (26歳)
Albert Einstein
アルバート アインシュタイン
量子(炬燵で日焼けは不可能等) 光電効果の原理説明からのエネルギーは、無限に滑らかな変数ではなく、断続的、解離的、量子的値のみをとる原理を提示。の実像は波動説と粒子説間での論争だったが、 プランクの量子仮説を取り入れ、波と粒の双対的な量子だと示し、量子論の 土台となった。  3月。

1905年新たな分子サイズ測定方法アルベルト アインシュタイン物理分子が含まれる溶液の粘性とアボガドロ数から。4月。 ベルン特許局に勤めていた。

1905年ブラウン運動理論を提示アルベルト アインシュタイン物理水分子と微粒子の衝突が原因と示す。古典的現象との繫がりで原子、分子の実在を示す。

1905年光速運動 に関する
“特殊相対性理論”を提唱
不変的基準は ‘光速度’とした
アルベルト アインシュタイン (26歳)
Albert Einstein
アルバート アインシュタイン
物理,
量子
光速度不変則による相対的に歪む‘空間’と‘時間’に関する原理。‘時間’は普遍的に絶対不変の基準とされて来たが、時間でさえ相対的に歪む原理を初めて提示。光速度が絶対不変なら時間の方が歪むのだろうと示した等速直線運動という特殊条件下での理論。
当年、ロシアで第一革命。 “我が輩は猫である”出版。

1909年原子、分子 の 存在を証明ジャン バティスト ペラン物理ブラウン運動の実験的検証。

1911年超伝導の発見ヘイケ カーメルリング オンネス物理液体ヘリウムで極低温化した水銀で観察。アインシュタインが第1回ソルベイ会議に参加。

1911年原子核の発見
ラザフォードの原子モデル
アーネスト ラザフォード
Ernest Rutherford
核物理ハンス ガイガーと共に、正電荷の球内を負電荷の電子が飛び回る説の検証実験で、原子核を発見。その回りで月の様に周回する電子像を 発表。
ウィルソンが放射線軌道の飛跡観測の霧箱を発明。

1912年宇宙線の発見ビクター フランツ ヘス天文気球で実験。中華民国臨時政府成立。

1912年X線の実像を 電磁波と実証マックス フォン ラウエ量子細かい波長の電磁波、X線の回折現象を発見。明治天皇死去。 タイタニック号沈没。

1913年原子番号の根源を示すヘンリー モーズリー量子原子番号が、原子核の正電荷の量だと示す。ユング、フロイトと決別へ。

1913年零点エネルギーを提示アインシュタイン、シュテルン量子量子的原理からエネルギーを 0に固定出来ない。後に不確定性原理や量子ゆらぎのためと 解る。

1913年ボーアの量子条件
新たな電子軌道の原子像
ニールス ヘンリク ダヴィド ボーア
Niels Henrik David Bohr
物理,
量子
一見、極微の太陽系の様な水素原子像を示し、原子核を電子が取り巻き、量子仮説を考慮し、エネルギーの段階により離散的な軌道を描くモデル。段階的に電子軌道を飛び越える度、特定波長の放射線の吸収や放出で、原子が光る原因とした。

1917年光の誘導放出に関する論文アルベルト アインシュタイン量子後にレーザー光の基礎を築く論文を執筆。

1918年ゲージ原理 を提唱ヘルマン クラウス フーゴー ワイ量子標準模型の鍵となる、場の対称性の原理の基軸。この年、ドイツでエニグマ(暗号機) を作成。

1919年陽子を発見
中性子の存在を予言
アーネスト ラザフォード
Ernest Rutherford
核物理電子+陽子でも、原子の質量に足りない事から。アーサー エディントンによる日食観測で、太陽重力場でのの湾曲を確認。 一般相対論を実証。

1923年コンプトン効果を発見アーサー コンプトン量子電子にX線を当て、X線波長が錯乱し、長く変化。この年、関東大震災が起きる。

1924年電子の波動性 (物質波)を提示ルイ ド ブロイ量子が波状と粒状で双対的なら、電子もではと、ド・ブロイ波を提示。当年、ハッブルが等方向的に在る銀河を 発見。

1924年ボース・アインシュタイン統計を提示サティエンドラ ナート ボース
アルベルト アインシュタイン (46歳)
量子ボースがアインシュタインに送り、注釈を付けた粒子統計の論文。この年、日本がメートル法を採用。

1925年量子現象の“ボース・アインシュタイン凝縮”を予言サティエンドラ ナート ボース
アルベルト アインシュタイン (46歳)
量子後に一部の量子コンピュータの原理にも使われる。物質波(ド・ブロイ波)を支持。

1925年電子のスピンを定義ジョージ ウーレンベック
サミュエル ハウトスミット
量子量子力学的自由度のスピン角運動量を粒はもつ。量子の一つの状態。

1926年行列力学を提唱ヴェルナー ハイゼンベルク
Werner Karl Heisenberg
量子古典的な物理描像を捨て、ハイゼンベルク描像で行列表示した量子論の理論形式。1925年に初公開。ハイゼンベルク力学、マトリクス力学 とも言う。
当年、大正天皇死去、昭和と改元。

1926年波動力学を提唱エルヴィン シュレーディンガー量子シュレーディンガーの波動方程式を提唱。物質波をもとにした、量子論の一つの理論形式。
行列力学と数学的に等価な事も導いた。

1926年波動関数を確率の波と解釈マックス ボルン量子波動関数を物理的実在の波ではないと 解釈。波動力学の関数(ψ)の物理量の具体観を 提案。

1927年“不確定性原理” を発表ヴェルナー ハイゼンベルク量子同時の位置と運動量の厳密測定は‘原理的に不可能’。この年、ガーマーにより電子の波動性を 確認。

1927年第5回ソルヴェイ会議出席アルベルト アインシュタイン (48歳)
ニールス ヘンリク ダヴィド ボーア
物理ボーアとアインシュタインの確率論的量子論対、決定論的古典力学の論争が始まる。当年、チャールズ リンドバーグが
大西洋、単独無着陸飛行に成功。

1927年原始的原子モデルを提示ジョルジュ アンリ ルメートル天文宇宙創世は原初的原子の爆発からだとした。初めてビッグバン理論のモデルを提唱。

1928年陽電子(反電子)の存在を予言
“相対論的量子力学”を提示
ポール エイドリアン モーリス ディラック物理,
量子
対称性が鍵のディラック方程式を基礎に(特殊)相対論的量子力学を構築し、‘ディラックの海’から予言。量子力学にローレンツ対称性(空間と相対時間的収縮)を取り入れた。 後に、量子電磁力学へ発展する。

1928年“α崩壊”を‘トンネル効果’ の概念導入にジョージ ガモフ
George Gamow
核物理ある原子核の放射性崩壊時、トンネル効果をへて、ヘリウム原子核(質量数 4) を放出する現象と示す。この年ヴィデレが、線形加速器を発明。
ペアードのテレビが初めて信号を送る。

1929年マクスウェルの悪魔(熱力学的矛盾)の一次的撃退法 を示すレオ シラード
Leo Szilard
熱力学シラードのエンジンと呼ぶ粒子を1つ毎に扱う理論模型で、観測には必ず1つ以上の光子を当てる必要があり、そこでエントロピー増大が必要だとした。これは限定的な回答でしかなかったが、 熱力学を発展させた。

1931年β崩壊時、後にニュートリノと呼ばれる粒子の存在を 予言ヴォルフガング エルンスト パウリ
Wolfgang Ernst Pauli
核物理ベータ崩壊で放出する粒子のうち陽子質量の1%以下の中性微子が、エネルギーを持ち去ると想定。エネルギー保存則と角運動量保存則の保持から。チャンドラセカールが白色矮星の質量上限示す。

1932年中性子の発見ジェームズ チャドウィック核物理電気的に中性な粒子を観測。デヴィッド アンダーソン達が、陽電子を発見

1933年β崩壊に関する論文を発表エンリコ フェルミ核物理ベータ崩壊を、弱い核力によって説明。パウリ提唱の中性粒子に ニュートリノと命名。

1933年超伝導に関する“マイスナー効果”を発見フリッツ ヴァルター マイスナー
ローベルト オクセンフェルト
物理,
量子
超伝導体に磁場を向けると超伝導体内部の磁界が 0に保たれ、外からの磁場を跳ね返す反磁性的現象。超伝導体に上から近づけた磁石は、隙間を空けて浮く完全反磁性を示す。

1935年中間子論を発表湯川秀樹核物理強い核力を伝達する中間子(メソン) を予想。当年、マグニチュード(リヒター階級) を考案。

1935年量子論に相対論から矛盾点を 指摘する論文
“EPRパラドックス”を発表
アルベルト アインシュタイン (56歳)
ボリス ポドリスキー
ネイサン ローゼン
物理,
量子
量子もつれが、相対論と両立しないのでは?という思考実験のパラドックス。1982年のベルの不等式の検証により、この指摘が成立しない事を実証。当年、シュレーディンガーの猫のパラドックスを提示。波動力学の確率解釈、微視から巨視での波束の収束に絡む思考実験。

1936年計算可能な数について、 決定問題への応用にて
“チューリングマシン”提唱
アラン チューリング
エミール レオン ポスト
熱力学軸が無限に長いテープ上を移動し、情報を読み込み、メモリに記憶、書き込むモデル。計算機の原理構造を数学的に定義した計算模型。ある論理式が回答可能かを事前判別する方法は‘原理的に無い’と提示。
アロンゾ チャーチが、アルゴリズム を定義。

1937年粒子と反粒子の構造が同一な“マヨラナ粒子”説を提示エットレ マヨラナ核物理CP対称性が保持された粒子の存在を 予想。
例えば、超対称性粒子等の中性フェルミオン等。
フリッツ ツビッキーが、銀河の重力レンズ的作用を指摘。

1938年ウランにて核分裂の事象を 発見オットー ハーン
フリッツ シュトラスマン
リーゼ マイトナー
核物理ハーンがウランに低速の中性子を当て、原子量がウラン半分程のバリウム同位体等を観測。マイトナーは分裂したと見抜き、初めて核分裂と呼んだ。ハーンとマイトナーが人工的に原子量を増やせるとの予想から原子核に中性子を当てた経過から。
当年からチューリングが、エニグマ解読を開始。

1943年量子電磁力学 に対する 超多時間理論 を提示朝永振一郎量子初期の量子論では全体で一つの時間だったが、場の量子論では、それぞれに違う時間軸を割りふったこれにより量子電磁力学での因果律が破れていた問題を回避。

1945年世界初の核爆弾実験を行使アメリカ核物理トリニティ実験を実施。その後8月、実際に投下。広島(ウラン)、長崎(プルトニウム) 原爆を投下。

1945 ~ 1946年プルトニウムの臨界量を 測定ダリアン、 スローティン核物理プルトニウムの臨界質量の値を特定。最初の臨界事故の死者2名。(マンハッタン計画)

1947年π中間子(湯川粒子)の発見パウエル等核物理強い核力を伝達。アンデス山脈で宇宙線を観測。遺伝子組み換え実験が行われる。

1947年ラムダ粒子(バリオン)、K中間子(メソン)の観測ブルックヘブン国立研究所核物理以降、新粒子の発見ラッシュに。当年、日本国憲法が施行。
手塚治虫の漫画 “新宝島”を出版。

1948年トランジスタを発明ウィリアム ショックレー
ウォルター ブラッテン
ジョン バーディーン
技術ベル研究所で真空管に代わる増幅素子の開発を指示され、点接触型と接合型トランジスタを研究開発。湯川秀樹が量子の最小単位が体積 0の点でない一定領域な非局所場の理論を提示。空の“素領域場の理論”に進展。
後にループ量子重力理論へ。

1948年くりこみ理論を提唱朝永振一郎、リチャード ファインマン、ジュリアン シュウィンガー量子量子電磁力学の可換ゲージ原理における 無限大の発散の困難を解消。当年、カシミール効果を発見。量子ゆらぎ等からの負のエネルギーによる量子効果を初めて論証。

1948年宇宙の核反応段階の理論
α-β-γ理論を発表
ラルフ アルファー
ジョージ ガモフ
ハンス アルプレヒト ベーテ
物理,
核物理
ビッグバンの核反応段階の理論で、水素、ヘリウム、その他のより重い元素が、初期の宇宙で生成され、現在全ての元素の観測割合と矛盾しない原理。ガモフは、これを基に陽子、中性子、電子、ガンマ放射線の高密度な火の玉宇宙モデルを提唱。5kの宇宙背景放射を予言した。

1949年日本人初のノーベル賞を 受賞湯川秀樹核物理中間子の予測等からノーベル物理学賞を 受賞した。ホイルがルメートルの理論をビッグバンと呼ぶ。

1952年ド・ブロイのパラドックスルイ ド ブロイ量子確率解約的、粒子と波動性のパラドックスを示す。アメリカ、初の水素爆弾実験を行う。

1953年炭素の核融合生成に成功フレッド ホイル核物理3個のヘリウム衝突実験。宇宙の炭素起源を提示。生成した原子核の性質を測定した。

・年・内 容人 名タグ解 説
補 足、 MEMO

1953年ニュートリノを原子炉で発見フレデリック ライネス
クライド コーワン
核物理水分子中の原子核とニュートリノの反応で生じる中性子と陽電子を観測した。 当初、弱い相互作用のみで質量 0と予想でパウリは、観測実現に消極的だったが、 初の成功。

1954年CERN(セルン) 設立スイス、フランス核物理欧州合同素粒子原子核研究機構。サーンとも発音。2008年に、LHC、ATLASを設置。

1954年量子的な 場の原理
ヤン・ミルズ理論を提唱
楊振寧(チェンニン ヤン)
ロバート ミルズ
Robert L. Mills
量子非可換ゲージ場の理論。可換ゲージ対称性の場の理論を、非可換ゲージ対称性にまで発展させた、カラーSU(3)対称性の 量子色力学等で活用。ワインバーグ・サラム理論、量子色力学、カルツァ・クライン理論、超弦理論らの基に導入。
マックス ボルンが波動関数の統計的解釈 を提示。

1956年波動方程式の
“多世界解釈” を提示
ヒュー エヴェレット
Hugh Everett III
量子量子力学を宇宙全体に適応した事で、観測問題の波束の収束が不用な並行世界的決定論な解釈を提示。フレデリック等が、ニュートリノを検出。

1956年“パリティ対称性の破れ” を予想李政道(リー セイドウ)、 楊振寧量子弱い核力で空間対称性(P対称性) が非保存とした。初の商用原子力発電所が、イギリスで 稼働。

1957年超伝導の量子力学的原理
BCS理論を提唱
バーディーン、クーパー
シュリーファー
量子,
物理
電子のペアがボソン化し、集団で最低エネルギとなりボース・アインシュタイン凝縮的状態となる。当年、江崎玲於奈がトンネルダイオード(江崎ダイオード)を発明。

1957年パリティ対称性の破れを実証呉健雄(ウー、ゴ ケンユウ)量子,
核物理
コバルト60のβ崩壊、観測時に検証。最初の人工衛星スプートニク1号にソ連が 成功。

1960年ゲージ対称性の破れである“自発的対称性の破れ” を提唱南部陽一郎量子ヤン・ミルズ理論でボソンのゲージ場が理論上は質量 0 となるが、現実はそうでない問題を解消。常伝導から超伝導への電荷の破れの考察で発見。 ヒッグス場等のポテンシャルでも表れる事象。

1961年マクスウェルの悪魔の矛盾 を退治、計算に必要な最小エネルギーについてロルフ ランダウアー
Rolf Landauer
熱力学,
物理,
量子
コンピュータ記憶消去は非可逆でエントロピー拡大が必須と示し、情報処理は物理法則にしたがい物理的に許せない計算原理は不可能と提示。マクスウェルの悪魔の記憶の中でエントロピーが増大する事を示した。
当年、ガガーリンが人類初、地球周回軌道へ。

1962年ミュー ニュートリノを発見レオン マックス レーダーマン核物理

1962年ニュートリノに質量があると電子、μ、τ型間で変化するニュートリノ振動を定式化坂田昌一
牧二郎
中川昌美
量子,
核物理
ニュートリノに質量があった場合、電子、ミュー、タウ型間で変化するニュートリノ振動の予測を定式化。1998年に梶田隆章等がニュートリノ振動の観測を発表、2015にノーベル賞受賞。
当年、ビートルズがレコードデビュー。

1963年カーブラックホールモデルロイ カー
Roy Patrick kerr
物理,
天文
リング状の特異点を持つ。スピンするBlack Holeがタイムループを含む可能性を発見。原理上、Black Holeが時空を巻き込んで回転する時、空間と共に時間も歪む構造。

1964年粒子と反粒子に関する
“CP対称性の破れ”を観測
ジェイムズ クローニン
ヴァル ログスドン フィッチ
量子,
核物理
Charge(+- 電荷) Parity(スピン 鏡像) 対称性についてK中間子の崩壊時、寿命の対称性が破れる事象。現シャープがオールトランジスタ、ダイオードの電卓、ソニーがビデオテープレコーダを初発売。

1964年クオークモデルの提唱マレー ゲルマン、ジョージ ツヴァイク、ユヴァル ネーマン量子各独自にハドロン(複合粒子) 内部の素粒子構造としてクォーク模型を提示。当年、BASIC言語のプログラムを初実行。
ピーター ウェア ヒッグスがヒッグス機構 を提示。

1965年量子色力学に 色荷を導入南部陽一郎 等量子ハドロン内のクオークに色荷の原理 を導入。 クオークと強い核力がカラーチャージ対称性という性質で関わる。

1965年量子電磁力学を提唱朝永振一郎、ファインマン等量子相対論的量子力学を進展させくりこみ理論を適応。

1967年メタマテリアルの性質に関する論文ヴィクトル ゲオールギエヴィチ ヴェゼラゴ
Виктор Георгиевич Веселаго
物理,
量子
ソヴィエト物理学者がメタマテリアルと呼ぶ人口構造素材がマイクロ波に対して負の屈折率や逆ドップラー効果等の、特殊な光学特性を持てる事を提示。当年、中国初の水爆実験を行使。
初めてガンマ線バーストの天体を核実験監視衛星にて発見。

1967年電弱統一理論を提唱
( ワインバーグ・サラム理論 )
スティーヴン ワインバーグ
アブドゥッサラーム
量子,
物理
電磁気力と弱い核力の関係をヤン・ミルズ理論等で総括した。当時未発見のヒッグス場の自発的対称性の破れを前提としている。

1969年クオークの存在を実証ケンドール、テイラー、フリードマン核物理,
技術
陽子や中性子に、加速器での電子衝突で、内部に不均一な散乱を観測。ペンローズが、特異点は必ず事象の地平面内に隠れて問題にならない、宇宙検閲官仮を示す。

1970年ハドロンに関するひも理論南部陽一郎、レオナルド サスキンド量子強い核力でハドロンを形成するひもモデルを提案。タキオンや、光子以外の質量 0 の粒子を 予測。

1970年チャームクオークの存在 を予想グラショウ、イリオポロス、マイアーニ核物理日航よど号ハイジャック事件。ビートルズ解散。

1971年ヤン・ミルズ理論へ
‘くりこみ理論’ 適応に成功
ヘーラルト トホーフト
マルティヌス ヴェルトマン
量子,
物理
量子色力学進展の鍵となる。インテル社が初のマイクロプロセッサーを発表。

1972年量子色力学を構築ゲルマン等量子ハドロンの強い核力に関する理論。カラーチャージ対称性を基礎とする。

1973年宇宙の量子力学的場についてエドワード トライオン
Edward Tryon
量子宇宙は巨大スケールの量子力学的ゆらぎで、正の質量が負の重力ポテンシャルとつり合ってると提示。ベトナム戦争で、アメリカ軍が撤退。

1973年クオークが6種類あると予言小林誠、益川敏英量子,
物理
反物質の消失とCP対称性の破れへの探究等から。日本赤軍がドバイ日航機をハイジャック。

1973年クオークの閉じ込め原理 ‘漸近的自由性’の発見デイビッド グロス、フランク ウィルチェック、デビッド ポリツァー量子クオークをハドロンに漸近的自由性(近づくほど自由度が高い性質) で閉じ込る構造を発見。ガーガメル実験で、Zボソンを生成し、中カレント反応(Zボゾンの相互作用) を観測。

1973年弦状(10-35m)の素粒子が基礎な超弦理論を提案シュワルツ、シェルク、米谷民明量子,
物理
素粒子の実体が閉じたひもの、超ひも理論を提案。9次元+時間軸の10次元を前提とする。

1974年チャームクオーク
(J/Ψ中間子) を発見
バートン リヒター等
サミュエル ティン等
核物理,
技術
ジェイ/プサイ中間子(チャームクォークと反チャームクォークからなる中間子) を観測。第2世代のクォーク。

1974年大統一理論 を提唱ジョージ、グラショウ量子前提から非自明な理論なため、標準模型とも言う。場の量子論に基づき、厳密に正確な予は可能。

1974年
擬似的な量子重力理論から “ホーキング放射” を提唱
スティーヴン W. ホーキング
Stephen William Hawking
量子,
熱力学
場の量子論を使いBlack Holeの蒸発的なホーキング放射、熱と事象の地平面の拡大も指摘。Black Holeと量子ゆらぎの関係から発見。
拡大をベッケンシュタインとは別角度から提示。

1975年タウ粒子を発見パール核物理電子と陽電子の線形衝突型加速器にて。τ粒子、第3世代の荷電レプトン。

1976年ブラックホールとホーキング放射に絡む、インフォメーション・パラドックスを提示スティーヴン W. ホーキング
Stephen William Hawking
量子,
物理,
熱力学
ホーキング放射は、Black Holeと真空上での量子ゆらぎによりランダムに生成された素粒子間の反応で対消滅する。これは吸い込まれた物質の情報とは、質量以外の関わりが無い。とすればこの物質の情報は、非可逆な完全消失で、因果律が切れてる様に見えるという矛盾。量子力学が正しいなら、物質の情報は何らかの形で保存されるはず、というパラドックス。

(ホイーラーが、も脱出不能な未発見当時の超質量天体をBlack Holeと名付けたが、穴とは2次元的表現上の例えで、実際は球状の天体)

1977年メソンを発見しボトムクオークの存在を確認レオン マックス レーダーマン
山内泰二
核物理,
技術
ボトムクオーク (ウプシロン中間子) を発見。この年、人間のMRIスキャンを初実施。
APPLE-IIを発売。

1977年5つのレプトンファミリーの存在を予想デビッド シュラム
ジェームズ エドワード ガン等
核物理,
天文
原始宇宙のヘリウム存在量とニュートリノの比の関係から、5つのレプトンファミリーの存在を想定。新潟市で、北朝鮮工作員が下校途中の 横田めぐみを拉致。

1978年ブラックホールの構造に関するホログラフィック原理を提唱ヘーラルト トホーフト
チャールズ ソーン
レオナルド サスキンド
物理,
熱力学
ソーンが弦理論により低次元のホログラフ的記述で、重力も扱えると示し、物質像が宇宙の地平面に描かれたホログラフ2次元的ペアの概念を示す。トホーフトが提唱し、サスキンドがまとめた未完成の理論なため、ホーキングのインフォメーション・パラドックスへの仮回答となっている。

1979年グルーオンを発見ドイツ電子シンクロトロン研究所核物理“ウォークマン”発売。 WHOが天然痘の 根絶宣言。

1981年量子コンピュータの指数関数的高速性を予想リチャード フィリップス ファインマン量子,
物理
物理現象の真に厳密なシミュレートは、古典的計算機では無理で、量子的計算が必要だと示した。量子計算での問題点や、克復法を考察。
当年、スペースシャトルを初打ち上げ。

1983年量子宇宙論モデルによる “無境界仮説”を発表ジェームズ ハートル
スティーヴン W. ホーキング
物理,
量子
特異点や時間や空間もない無を避け、 虚数時間からトンネル効果をへて実数時間へ移行するモデル。一般相対論と量子力学を仮融合させ、因果律を守るため現宇宙以前の‘無’を消し、 虚数時間を導入。

1983年超弦理論のアノマリーの問題を解消し、量子力学と一般相対論の内包を発見マイケル ボリス グリーン
ジョン シュワルツ
量子,
核物理
閉じた弦を重力子と解釈し、余剰次元がカラビ-ヤウ多様体にコンパクト化されるタイプ Iの超弦理論で数学的矛盾点を解消し、進展させ研究が活発化。現在未発見の超対称性粒子の存在が前提となる。
当年、ファンデルメールとルビアがCERNの実験で(弱い核力の) WボソンとZボソンを発見。

1985年量子チューリングマシンを定義し、量子現象を普遍的にシミュレート可能だと証明デイヴィッド ドイチュ
David Deutsch
量子,
物理,
熱力学
学生時代に多世界解釈を証明する思考実験で、計測器を可逆にたどる模型を提案。それを当年、量子力学的原理での計算の“量子計算模型”として再定義。計算量理論に有益な原理を、物理学用語で記述された論文で、演算対象も想定が弱く当初は、物理学者にも計算学者からも、 注目され辛かった。

1987年ニュートリノの検出に成功小柴昌俊、レイモンド デイビス核物理,
技術
カミオカンデで超新星爆発のニュートリノを検出。陽子崩壊観測を目的に建てられたカミオカンデ。

1988年Toy model を提唱エドワード ウィッテン量子,
物理
寛容的に扱う多次元。トポロジカル的弦理論提示。余剰次元を位相幾何学的に捉える模型。

1989年超弦理論から 膜の生成を発見ポルチンスキー、ダイ、リー量子,
物理
Dブレーン(閉じた弦の集合)上での開いた弦との関係性がBlack Holeの情報保存や 構造探究の鍵へ。手塚治虫、松下幸之助永眠。
GAME BOY発売。

1990年時間順序保護仮説を発表スティーヴン W. ホーキング
Stephen William Hawking
物理,
量子
過去へのタイムトラベルでは、場のエネルギー密度が無限大となり、時空が保てず不可能だとした当年、ヒトゲノム計画が始まる。
World Wide Web を考案。

1991年初期宇宙の 相転移に関する
“宇宙ひも理論”
リチャード ゴット
John Richard Gott III
物理,
量子
初期宇宙の相転移時、光速度で情報伝達や相互作用が成り立つ範囲毎に複数の領域が、個別に相転移し合うだろう。その境界に位相的欠陥が残り、通常の時空とは異なる状態になると予想。位相的欠陥は、宇宙ひも以外にドメインウォール、モノポール、テクスチャー等がある。
2つの宇宙ひも周囲の一般相対論的な角度欠損が、タイムマシンにも利用出来るとした。

1993年トポロジカルな弦理論を 拡張大栗博司 等量子,
物理
Toy model の適応範囲を超弦理論まで拡張。超対称ゲージ理論やBlack Hole 分析にも活用。

1994年量子コンピューターでのショアのアルゴリズムを提示ピーター ショア
Peter Shor
数学,
量子
素因数分解を桁数が増えても単に比例的な時間で計算可能な量子アルゴリズムを提示。反響を呼んだ。ヴァジラーニ等提唱の“量子フーリエ変換” 等を基軸に組み上げた。

1995年11次元を要する M理論を提唱し、5の超弦理論を統一エドワード ウィッテン
Edward Witten
量子,
物理
膜(メンブレーン)やI型、II(A,B)型、ヘテロ(SO(32), E8×E8) 型の5つを双対性によって繋げた。当年、ボーズ・アインシュタイン凝縮を観測。
太陽系外惑星を初観測。

2001年
(21世紀)
WMAPの打ち上げ
成果を2003年に発表
NASA天文,
技術
宇宙背景放射の観測が、インフレーション理論と、Black Holeと量子ゆらぎの 理論での予想と一致。ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機。精密な宇宙の年齢、暗黒物質等々値の総合観測。

2003年ペンタクオーク等新粒子 発見中野貴志 等核物理ペンタクオーク等の新粒子をSPring-8等で発見。MV-5ロケットで探査機はやぶさを 打ち上げ。

2012年不確定性原理の破れの補正を加えた“小澤の不等式”を実験で実証小澤正直量子2003年発表の小澤の不等式での不確定性原理の破れを実証。元々の位置の観測誤差と運動の乱れ、プランク定数の3要素に、位置と運動の量子ゆらぎを追加。

2012年ATLASと CMSが別々に
ヒッグス粒子の発見を発表
CERN の
ATLAS と CMS
核物理,
技術
初発表時にヒッグス場のボソンがATLASでエネルギー値が126GeV、CMSでは119GeVと124GeV付近での確を公開。LHCの加速器にてヒッグスボソンの発見で、標準模型のヒッグス機構を証明。
当年、ボイジャー1号が人工物で初めて 太陽圏を脱出。

・年・内 容人 名タグ解 説
補 足、 MEMO


・私の学問の解釈。

辞書よりも個人的に細密な定義を模索。
物理学や哲学、科学的事実と医療的事実、明らかな差異、その解釈と足場等。


学問: あらゆる人、場所、時代で再現可能な知識構造体系。
数学: 数式という原理世界の言語活用と可能性追求と研究。
科学: 反証可能な事象の規則関係や体系的構造原理、その真理、本質を研究する学問。
物理: 自然の物質、現象の本質に対して、客観的観察と実験 データに基づく研究、反証可能な学問。
    特定の領域に対して複数の「科学的に正しい」仮説も有りえて将来、説がくつがえる可能性もある。
化学: 原子や分子、その構造、それらの化学反応や相転移、性質作用を扱う実験的自然科学。
医学: 人体の病気の原理作用の関係構造を研究し、その予防、治療のための研究。
医療: 病気の原因や予防、治療法の明確な解明と安全の割合が、国に認められているものを扱う。

理論物理学: 実験物理から、より根源的力学原理を数学的構造で探求する。実験検証困難なものを含む研究。
哲学: 世界構造や社会構造、あるいは、それらと心や自己との関係構造や、己自身を能動的に考察する学問。
宗教: 宇宙は神等、究極的構造に基づき出来たとする事象の意味付け。心の救済、心的世界信仰。

疑似科学(エセ科学): 科学ではない概念を、その様に提示し降るまう。
宗教的科学解釈: 自然現象は、科学理論に基づいて起きている。
科学的解釈: ある自然現象が、化学原理で成り立つ。天体現象は物理科学で説明出来る領域がある。


辞書のみでなく、自分でそしゃくし要約する事、各々の認識の足場確認も重要だと思ってまとめました。

・量子力学関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。