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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史
EM
・年・ | 内 容 | 名 称 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
1698年 | 広範囲の | エドモンド ハレー | 電磁気 | 英国海軍のパラモア号艦長に任命で、2 |
1701年 | 史上初の地磁気図の出版 | エドモンド ハレー | 電磁気 | 等偏角線が初めて描かれた海図の発表。 |
1821年 (19世紀) | 磁気が羅針盤を回す逆の現象、電 | マイケル ファラデー Michael Faraday | 電磁気 | 実験により、後のモーターとなる電動機の原理を導き、電気から初めて動力を生み出した。 | 1791年 ファラデー、ロ 19世紀で最も傑出した実験家となって行く。 |
1831年 | 電磁誘導 を発見 | マイケル ファラデー Michael Faraday | 電磁気 | 動く磁石が電流を誘導する事に気付く。変圧器やダイナモの基礎に。発電機、電気磁石の原理を導く。 | ファラデーは、正規教育の大半を受けなかった。 当年、ジェームズ クラーク マクスウェル誕 |
1832年 | 電気化学の法則を定式化 | マイケル ファラデー |
1835年 | 電気自動車を | ロバート アンダーソン | 技術 |
1852年 | 磁気の‘力線’の実在性を主張 | マイケル ファラデー | 電磁気 | 力線の概念については、一部から反発もあった。 |
1854年 | 電磁気に関する論文 | ジェームズ クラーク マクスウェル | 電磁気 | “ファラデーの力線について” を発表。 | 後にファラデーと交流を交わす様になる。 |
1881年 | “マイケルソン・モーリーの実験”を数度行い始める | アルバート マイケルソン エドワード ウィリアムズ モーリー | 物理 | 地球の自公転に対する角度や、観測者の運動状態等によらず変化の無い光速度不変の原理を導く。 | 例外的に光速度には、ニュートンの運動方程式が通らないかの様な計測結果を、幾度の実験が示した。 |
1895年 | 真空管からの陰極線の実験と写真乾板から、X線を発見 | ヴィルヘルム コンラート レントゲン | 量子 | 様々な原子と真空管からの陰極線の実験にて、側の写真乾板が感光。陰極線以外の未知の線種を発 | 未知を示す代数Xを名に当てた。 後の科学文明に広く活用。 当年、マルコーニが無線電信を発明。 |
1896年 | ウラン塩から放射線を発見 | アントワーヌ アンリ ベクレル | 物理 | ルイ ブノワが、X線の電離作用を発見。 |
1897年 | 原子から出る陰極線は低質量な粒子による、電子だと発見 | サー ジョゼフ ジョン トムソン Sir Joseph John Thomson | 量子 | 真空管の実験で、陽極側に曲がる現象を用い、陰極線の正体は原子自体が含む電子の放出と発見。 | 原子が最小単位でない事を発見。 パウエル エールリッヒが、抗生物質を発 |
1898年 | ウラン鉱の空気の電離を発 | マリーと、キュリー夫人 | 物理 | ラジウムを発見し“放射能”という概念を考 | アンリ ポアンカレが同時性は相対的だと提 |
1899年 | α粒子とβ粒子を発見 | アーネスト ラザフォード | 量子 | α線(ヘリウム原子核) とβ線(電子) を発見 | 当年、フロイトが“夢判断”を出版。 |
1900年 | エネルギー量子仮説を提唱 | マックス プランク | 量子 | 原子の解離的、段階的なエネルギー構造を示 | 滑らかな曲線的に増減しない。古典量子論誕生。 |
1900年 | γ線の発見 | ポール ヴィラール | 量子 | γ線(電磁波) の発見。 | ラントシュタイナーがABO血液型を発 |
1902年 | スタンレー蒸気自動車を | スタンリー マイヤー | 技術 | 水を電気分解した酸水素ガスで、エンジンを起 | サットン等が遺伝子のありかは、染色体と示す。 |
1905年 (20世紀) | 光量子仮説 光電効果の原理構造を導く | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein アルバート アインシュタイン | 量子 | (炬燵で日焼けは不可能等) 光電効果の原理説明から光のエネルギーは、無限に滑らかな変数ではなく、断続的、解離的、量子的値のみをとる原理を提示。 | 光の実像は波動説と粒子説間での論争だったが、 プランクの量子仮説を取り入れ、波と粒の双対的な量子だと示し、量子論の |
1905年 | 光速運動 “特殊相対性理論”を提唱 不変的基準は | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein アルバート アインシュタイン | 物理, 量子 | 光速度不変則による相対的に歪む‘空間’と‘時間’に関する原理。‘時間’は普遍的に絶対不変の基準とされて来たが、時間でさえ相対的に歪む原理を初めて提示。 | 光速度が絶対不変なら時間の方が歪むのだろうと示した等速直線運動という特殊条件下での理論。 当年、ロシアで第一革命。 “我が輩は猫である”出 |
1905年 | 特殊相対論の解 E=mc2を提示 エネルギー = 質量×光速の二乗 | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein アルバート アインシュタイン | 物理 | 質量とエネルギーの等価性を示し、位置、運動、電気、熱等のエネルギーは、エネルギー保存の法則で繋がり、 初めてエネルギーの本質像を示した。 | 準光速で運動の質量は、光速度不変則から時間が鈍速に歪むが、 運動量保存則から運動エネルギーが質量へ変換される。 |
1906年 | AM方式で、 | 技術 | 日本初の専用線電話一部設置。日本鉄道 |
1911年 | 原子核の発見 ラザフォードの原子モデル | アーネスト ラザフォード Ernest Rutherford | 核物理 | ハンス ガイガーと共に、正電荷の球内を負電荷の電子が飛び回る説の検証実験で、原子核を発見。 | その回りで月の様に周回する電子像を ウィルソンが放射線軌道の飛跡観測の霧箱を発明。 |
1912年 | 宇宙線の発見 | ビクター フランツ ヘス | 天文 | 気球で実験。 | 中華民国臨時政府成立。 |
1912年 | X線の実像を | マックス フォン ラウエ | 量子 | 細かい波長の電磁波、X線の回折現象を発 | 明治天皇死去。 タイタニック号沈没。 |
1913年 | 原子番号の根源を示す | ヘンリー モーズリー | 量子 | 原子番号が、原子核の正電荷の量だと示す。 | ユング、フロイトと決別へ。 |
1917年 | 光の誘導放出に関する論文 | アルベルト アインシュタイン | 量子 | 後にレーザー光の基礎を築く論文を執筆。 |
1922年 | 統一場理論に関する | アルベルト アインシュタイン | 物理 | 重力と電磁気力の統一の原理を模索。 | 当時知られていた、基本的な力学の統一を探求。 |
1923年 | コンプトン効果を発見 | アーサー コンプトン | 量子 | 電子にX線を当て、X線波長が錯乱し、長く変化。 | この年、関東大震災が起きる。 |
1925年 | 電子のスピンを定義 | ジョージ ウーレンベック サミュエル ハウトスミット | 量子 | 量子力学的自由度のスピン角運動量を粒 | 量子の一つの状態。 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
1926年 | 行列力学を提唱 | ヴェルナー ハイゼンベルク Werner Karl Heisenberg | 量子 | 古典的な物理描像を捨て、ハイゼンベルク描像で行列表示した量子論の理論形式。1925年に初公開。 | ハイゼンベルク力学、マトリクス力学 当年、大正天皇死去、昭和と改元。 |
1926年 | 波動力学を提唱 | エルヴィン シュレーディンガー | 量子 | シュレーディンガーの波動方程式を提 | 物質波をもとにした、量子論の一つの理論形式。 行列力学と数学的に等価な事も導いた。 |
1926年 | 波動関数を確率の波と解釈 | マックス ボルン | 量子 | 波動関数を物理的実在の波ではないと | 波動力学の関数(ψ)の物理量の具体観を |
1927年 | “不確定性原理” を発表 | ヴェルナー ハイゼンベルク | 量子 | 同時の位置と運動量の厳密測定は‘原理的に不可能’。 | この年、ガーマーにより電子の波動性を |
1927年 | 原始的原子モデルを提示 | ジョルジュ アンリ ルメートル | 天文 | 宇宙創世は原初的原子の爆発からだとした。 | 初めてビッグバン理論のモデルを提唱。 |
1931年 | β崩壊時、後にニュートリノと呼ばれる粒子の存在を | ヴォルフガング エルンスト パウリ Wolfgang Ernst Pauli | 核物理 | ベータ崩壊で放出する粒子のうち陽子質量の1%以下の中性微子が、エネルギーを持ち去ると想定。 | エネルギー保存則と角運動量保存則の保持から。チャンドラセカールが白色矮星の質量上限示す。 |
1932年 | 中性子の発見 | ジェームズ チャドウィック | 核物理 | 電気的に中性な粒子を観測。 | デヴィッド アンダーソン達が、陽電子を |
1935年 | 量子論に相対論から矛盾点を “EPRパラドックス”を発表 | アルベルト アインシュタイン ボリス ポドリスキー ネイサン ローゼン | 物理, 量子 | 量子もつれが、相対論と両立しないのでは?という思考実験のパラドックス。1982年のベルの不等式の検証により、この指摘が成立しない事を実証。 | 当年、シュレーディンガーの猫のパラドックスを提示。波動力学の確率解釈、微視から巨視での波束の収束に絡む思考実験。 |
1936年 | 計算可能な数について、 “チューリングマシン”提唱 | アラン チューリング エミール レオン ポスト | 熱力学 | 軸が無限に長いテープ上を移動し、情報を読み込み、メモリに記憶、書き込むモデル。計算機の原理構造を数学的に定義した計算模型。 | ある論理式が回答可能かを事前判別する方法は‘原理的に無い’と提示。 アロンゾ チャーチが、アルゴリズム |
1937年 | 粒子と反粒子の構造が同一な“マヨラナ粒子”説を提示 | エットレ マヨラナ | 核物理 | CP対称性が保持された粒子の存在を 例えば、超対称性粒子等の中性フェルミオン等。 | フリッツ ツビッキーが、銀河の重力レンズ的作用を指摘。 |
1943年 | 量子電磁力学 | 朝永振一郎 | 量子 | 初期の量子論では全体で一つの時間だったが、場の量子論では、それぞれに違う時間軸を割りふった | これにより量子電磁力学での因果律が破れていた問題を回避。 |
1948年 | トランジスタを発明 | ウィリアム ショックレー ウォルター ブラッテン ジョン バーディーン | 技術 | ベル研究所で真空管に代わる増幅素子の開発を指示され、点接触型と接合型トランジスタを研究開発。 | 湯川秀樹が量子の最小単位が体積 0の点でない一定領域な非局所場の理論を提示。空 後にループ量子重力理論へ。 |
1948年 | くりこみ理論を提唱 | 朝永振一郎、リチャード ファインマン、ジュリアン シュウィンガー | 量子 | 量子電磁力学の可換ゲージ原理における | 当年、カシミール効果を発見。量子ゆらぎ等からの負のエネルギーによる量子効果を初めて論 |
1953年 | 有機物を生成する ユーリー・ミラーの実験 | スタンリー ロイド ミラー ハロルド クレイトン ユーリー | 化学 | 水素、メタン、アンモニア、水の混合液に電流をあて続けることでアミノ酸等の有機物の生成を発見。 | アミノ酸というタンパク質の前駆物質が当時、原始地球同等とされた大気から生成された。 |
1953年 | ニュートリノを原子炉で発見 | フレデリック ライネス クライド コーワン | 核物理 | 水分子中の原子核とニュートリノの反応で生じる中性子と陽電子を観測した。 | 当初、弱い相互作用のみで質量 0と予想でパウリは、観測実現に消極的だったが、 |
1956年 | 波動方程式の “多世界解釈” | ヒュー エヴェレット Hugh Everett III | 量子 | 量子力学を宇宙全体に適応した事で、観測問題の波束の収束が不用な並行世界的決定論な解釈を提示。 | フレデリック等が、ニュートリノを検 |
1960年 | ゲージ対称性の破れである“自発的対称性の破れ” | 南部陽一郎 | 量子 | ヤン・ミルズ理論でボソンのゲージ場が理論上は質量 0 となるが、現実はそうでない問題を解 | 常伝導から超伝導への電荷の破れの考察で発見。
ヒッグス場等のポテンシャルでも表れる事 |
1965年 | 量子電磁力学を提唱 | 朝永振一郎、ファインマン等 | 量子 | 相対論的量子力学を進展させくりこみ理論を適 |
1971年 | ブラックホール脱毛定理 熱力学に関するホイーラーのパ | ジョン アーチボルト John Archibald Wheeler | 物理, 天文, 熱力学 | 一般相対論と電磁気学のみを考慮したBlack Holeに落ち込むと、質量、電荷、回転角の物理量 3つのみを残し、他の情報を保存しない矛盾の問題。 | 他の物理量は事象の地平面内で消失し、情報を3本の毛に例え解説し、他は残さずエントロピーも消失する様に見える熱力学的問題を示した。 |
1974年 | 大統一理論 | ジョージ、グラショウ | 量子 | 前提から非自明な理論なため、標準模型とも言う。 | 場の量子論に基づき、厳密に正確な予 |
1974年 | 擬似的な量子重 | スティーヴン W. ホーキング Stephen William Hawking | 量子, 熱力学 | 場の量子論を使いBlack Holeの蒸発的なホーキング放射、熱と事象の地平面の拡大も指摘。 | Black Holeと量子ゆらぎの関係から発 拡大をベッケンシュタインとは別角度から提 |
1975年 | タウ粒子を発見 | パール | 核物理 | 電子と陽電子の線形衝突型加速器にて。 | τ粒子、第3世代の荷電レプトン。 |
1976年 | ブラックホールとホーキング放射に絡む、インフォメーション・パラドックスを提示 | スティーヴン W. ホーキング Stephen William Hawking | 量子, 物理, 熱力学 | ホーキング放射は、Black Holeと真空上での量子ゆらぎによりランダムに生成された素粒子間の反応で対消滅する。これは吸い込まれた物質の情報とは、質量以外の関わりが無い。とすればこの物質の情報は、非可逆な完全消失で、因 | 量子力学が正しいなら、物質の情報は何らかの形で保存されるはず、というパラドックス。 (ホイーラーが、光も脱出不能な未発見当時の超質量天体をBlack Holeと名付けたが、穴とは2 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
・私の学問の解釈。
辞書よりも個人的に細密な定義を模索。
物理学や哲学、科学的事実と医療的事実、明らかな差異、その解釈と足場等。
学問: あらゆる人、場所、時代で再現可能な知識構造体系。
数学: 数式という原理世界の言語活用と可能性追求と研究。
科学: 反証可能な事象の規則関係や体系的構造原理、その真理、本質を研究する学問。
物理: 自然の物質、現象の本質に対して、客観的観察と実験 データに基づく研究、反証可能な学問。
特定の領域に対して複数の「科学的に正しい」仮説も有りえて将来、説がくつがえる可能性もある。
化学: 原子や分子、その構造、それらの化学反応や相転移、性質作用を扱う実験的自然科学。
医学: 人体の病気の原理作用の関係構造を研究し、その予防、治療のための研究。
医療: 病気の原因や予防、治療法の明確な解明と安全の割合が、国に認められているものを扱う。
理論物理学: 実験物理から、より根源的力学原理を数学的構造で探求する。実験検証困難なものを含む研究。
哲学: 世界構造や社会構造、あるいは、それらと心や自己との関係構造や、己自身を能動的に考察する学問。
宗教: 宇宙は神等、究極的構造に基づき出来たとする事象の意味付け。心の救済、心的世界信仰。
疑似科学(エセ科学): 科学ではない概念を、その様に提示し降るまう。
宗教的科学解釈: 自然現象は、科学理論に基づいて起きている。
科学的解釈: ある自然現象が、化学原理で成り立つ。天体現象は物理科学で説明出来る領域がある。
辞書のみでなく、自分でそしゃくし要約する事、各々の認識の足場確認も重要だと思ってまとめました。
・物理学史関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。