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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史
Astronomy
・年・ | 内 容 | 名 称 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
前2650年頃 | 階段ピラミッド建造 | エジプト | ジェセル王による。 |
前1500年頃 | 最古の天文歴の図 | エジプト | 天文 | 1週10日の暦だった事が分かる。 |
前500年頃 | 日食周期の記録 | バビロニア人 | 天文 |
前350年頃 | 地上の4元素 地球が球体な証拠を物理的に示す<同時刻に、同一長さの棒を2本以上、十分な遠方に立て、影の角度や長さの差を観察> 心(魂)や想像力を探究 論理学の‘三段論法’を提示 | アリストテレス Aristotelēs | 天文, 哲学 | 数学、物理学、生物学、論理学、形而上学、四元素説、等々を分類、研究し影響を広げ、宇宙を永遠の存在とし、運動が無なら時間も無。人は本性的に知を欲すると示した。イデア界に対して、犬のイデアが有るとすれば、さらにそれに対する超イデアが必要となり、またそれに対する超々イデアも無限に必要となる様な仮定だと示し必要ないとした。 | 古代エジプトの冶金術から「錬金術」が始まり、古代ギリシャのアレキサンドリアで広まり、金や賢者の石、不老不死の霊薬は出来なかったが、原子の概念や、その他多様な発見をもたらし、ニュートンの時代まで続いた。 アリストテレスは真空を否定し、“エーテル”を説いた。後にカトリック教会もこれを支持していた。 |
前160年頃 | 約1000個の星の位置を記録 地球対太陽間の距離を計算 | ヒッパルコス Hipparkhos | 天文 | 恒星を1から6等星までの6段階に分けた。若干形を変えた視等級を現在も使用。1年の長さを6.5分程の誤差で測定し、数世紀前の記録と比べる事で、自転軸の変化に気 | 春夏秋冬の各期間が、均等で無い事を発見し、地球が太陽軌道の中心に無いと気付いた。 これら実績から球面3角法の原理が産まれ、角度の単位“度”が受け入れられた。 |
750年 | 星座の地図を | 中 国 | 天文 |
1025 ~ 1028年 | “プトレマイオスへの疑義” | アルハゼン | 天文 | 天文学、数学等のプトレマイオスの矛盾点を出 |
1038年 | “七つの惑星の運航モデル” | アルハゼン | 天文 | 科学史上初めて、軸中心で回転する地球像を提 | プトレマイオス以降初の太陽系モデル等を示す |
1510年頃 | 地動説(太陽中心説) 発表 | ニコラウス コペルニクス | 天文 |
1543年頃 (16世紀) | “天体の回転につ | ニコラウス コペルニクス Nicolaus Copernicus | 天文 | 地動説での惑星の軌道計算を行った。 天文学に初めて初期的数学を持ち込んだ。 |
1582年 | グレゴリオ暦(太陽暦)を制定 | ユリウス暦を改良した。 | ヨーロッパの一部から。 |
1597年 | ガリレオ ガリレイ | 天文 | ケプラー宛への手紙で地動説を支持。 |
1608年 | オランダ | 技術 | ネーデルランド共和国で望遠鏡の発明特許紛争。 |
1610年 | 木星の4つの衛星を発見 金星の満ち欠けの観測 | ガリレオ ガリレイ Galileo Galilei | 天文 | 木星の衛星をメディチ星(トスカーナ大公家の事) の星と名づける。 “星界の報告”で発表。 | 天の川が無数の恒星の集合な事も観測。 地動説への言 |
1610年 | “星界の報告者との対話” | ヨハネス ケプラー | 天文 | ガリレオを擁護。 |
1611年 | ガリレオ ガリレイ Galileo Galilei | ローマを公式訪問。バチカンに自身の天文学的発見の重要性を説く。(地球中心説否定の証拠も含んだ) | リンチェイ アカデミー(山猫学会)に選ばれ入会。 コロンベと水に浮く氷に関する公開討論で勝利。 |
1613年 | “太陽黒点論” | ガリレオ ガリレイ | 天文 | 太陽黒点を観測。 | 太陽黒点で対立していたアッペルスへの手紙でコ |
1615年 | ガリレオ ガリレイ | 天文 | ドミニコ会修道士ロリーニと地動説での論争に。 |
1638年 | “新科学対話” | ガリレオ ガリレイ Galileo Galilei | 天文 | 両眼を失明、前年に片目を失明。 弟子のエヴァンジェリスタ トリチェリが口頭筆記を行った。 | 晩年 振り子時計を発明。 図面を息子とヴィヴィアーニが書き上げる。 |
1643年 | 水銀柱の実験で真空を発見 | エヴァンジェリスタ トリチェリ Evangelista Torricelli | 1641年からガリレオの弟子となる。 | 1608年10月15日誕生、水銀気圧計の発明者。 |
1655年 | 土星の衛星タイタンを発見 | クリスティアーン ホイヘンス | 天文 | 50倍の自作望遠鏡で土星の衛星タイタンを発見。 |
1656年 | 土星の環が環状な事を発見 オリオン大星雲の独立発見と初 | クリスティアーン ホイヘンス Christiaan Huygens | 天文 | 当時兄と、対物レンズと接眼レンズが大きく離れ鏡筒が無い(100倍の) 空気望遠鏡を発明の説がある。 | 12月25日、初めての機械式の振り子時計を実際に製作。(または1657年のソースも) ハレーが、ロンドンのハッガーストンで誕生。 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
1674年 | “観察から地球の運動を証明する試み”に世界体系の発展版を付録 | ロバート フック Robert Hooke | 天文 | 太陽と惑星間の相互引力による楕円軌道を仮定し、近いほど引力が強まるとしたが、数学的証明を付けず、万有引力的普遍性にまでは未達成だった。 | 惑星の回転軌道は、慣性成分と求心成分との2つの関わりからなると示していた。 使用する観測機器は誤差が大きかった。 |
1675年 | 火薬を使った往復型エンジンを発明 | クリスティアーン ホイヘンス Christiaan Huygens | 技術 | “(色収差が) 補正された望遠鏡”についてを発刊する。空気望遠鏡を解説。 | 初の実用的な機械時計で、進み具合を調節出来るヒゲゼンマイのテンプ時計を制 |
1675年 | 微積分の着想 | ゴットフリート ヴィルヘルム ライプニッツ | 数学 | 無限小解析学(微積分)と現在も使われる“ライプニッツの記法”をニュートンとは独立に着想。 | 理性の真理と事実の真理があるとし、神は経験不用で全知だが、真理が無限にあるなら、私達は経験によって近づき続けるしか無いと示した。 |
1705年 | “彗星天文学概論”を発表 | エドモンド ハレー Edmond Halley | 天文 | ハレー彗星の軌道で、ケプラーなどが観測した1456年、1531年、1607年、1682年に現れた彗星は同一の天体で、後の1758年に回帰することを予言。 | ハレー彗星は、惑星以外で、太陽系を公転する天体の初めての確認となり、ニュートン力学の証明となった。 |
1716年 | 地球と太陽間距離(天文単位) | エドモンド ハレー Edmond Halley | 天文 | 金星の日面通過時に各観測地点での開始、終了時刻の差を用い地球と太陽間の距離 (天文単位) をだす。 | 1761年および1769年に実際の観測が行われた。 |
1718年 | 恒星の固有運動を発見 | エドモンド ハレー Edmond Halley | 天文 | 恒星の位置測定データを古代ギリシャの観測記録との比較で、不動とみられていた恒星の運動を発 | 恒星間の距離が無限で無い事を提示。 |
1720年 | エドモンド ハレー | グリニッジ天文台長 (王室天文官) となる。 | そこで生涯を全うした。 |
1859年 | リーマン予想を発表 | ゲオルク フリードリヒ ベルンハルト リーマン Georg Friedrich Bernhard Riemann | 数学 | 論文“与えられた数より小さい素数の個数について” 内で発表。簡易に言うと素数に関して、ゼータ関数の非自明な零点が無限に一直線にのみ並ぶと言う。 | 現在でも未解決問題で、ミレニアム懸賞問 当年、ルドルフ ウィルヒョーが、細胞病理学を研究。正常に再生せず癌細胞となり増殖する事を示す。 |
1895年 | 真空管からの陰極線の実験と写真乾板から、X線を発見 | ヴィルヘルム コンラート レントゲン | 量子 | 様々な原子と真空管からの陰極線の実験にて、側の写真乾板が感光。陰極線以外の未知の線種を発 | 未知を示す代数Xを名に当てた。 後の科学文明に広く活用。 当年、マルコーニが無線電信を発明。 |
1912年 | 宇宙線の発見 | ビクター フランツ ヘス | 天文 | 気球で実験。 | 中華民国臨時政府成立。 |
1917年 | 宇宙論的考察に関する論文 | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein | 物理, 天文 | 自身の方程式に斥力的な“宇宙定数”を導入。現在では、定数とは限らない事から“宇宙項”とした。 | そのままだと重力によって宇宙が、収縮か膨張するため定常宇宙を保てない事から。 |
1927年 | 原始的原子モデルを提示 | ジョルジュ アンリ ルメートル | 天文 | 宇宙創世は原初的原子の爆発からだとした。 | 初めてビッグバン理論のモデルを提唱。 |
1929年 | 観測の結果をまとめ | エドウィン パウエル ハッブル Edwin Powell Hubble | 天文 | ウイルソン山天文台での、セファイド型変光星や銀河のドップラー編移の観測で膨張宇宙を観測。 | 地球から各銀河までの距離に比例した速度で遠ざかっている事を発見。新たな宇宙観へと導いた。 |
1931年 | ハッブルの観測 | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein | 天文, 物理 | ハッブルと天文台で出会い、銀河の赤方偏移の観測を確認し、膨張宇宙を承諾した。 | 自身の方程式に“宇宙定数”を導入した事を“人生最大の失態”と言った。アインシュタインや以前までの常識では、定常宇宙が定説だった。 |
1931年 | β崩壊時、後にニュートリノと呼ばれる粒子の存在を | ヴォルフガング エルンスト パウリ Wolfgang Ernst Pauli | 核物理 | ベータ崩壊で放出する粒子のうち陽子質量の1%以下の中性微子が、エネルギーを持ち去ると想定。 | エネルギー保存則と角運動量保存則の保持から。チャンドラセカールが白色矮星の質量上限示す。 |
1937年 | 粒子と反粒子の構造が同一な“マヨラナ粒子”説を提示 | エットレ マヨラナ | 核物理 | CP対称性が保持された粒子の存在を 例えば、超対称性粒子等の中性フェルミオン等。 | フリッツ ツビッキーが、銀河の重力レンズ的作用を指摘。 |
1949年 | 日本人初のノーベル賞を | 湯川秀樹 | 核物理 | 中間子の予測等からノーベル物理学賞を | ホイルがルメートルの理論をビッグバンと呼ぶ。 |
1950年 | 最初の臓器移植が行われる | 医学 | 肝臓の臓器移植を行う。 | この年、フェルミのパラドックスを提 |
1961年 | 地球外文明の数に関する | フランク ドレイク Frank Drake | 天文 | 天の川銀河内で人類と交流の可能性のある地球外文明の数を推測するドレイク方程式を示す。 | 各恒星が惑星を保有、恒星系の安定、生命が知的に進化、通信可能期間、等々の確率を掛け合した。 |
1963年 | カーブラックホールモデル | ロイ カー Roy Patrick kerr | 物理, 天文 | リング状の特異点を持つ。スピンするBlack Holeがタイムループを含む可能性を発見。 | 原理上、Black Holeが時空を巻き込んで回転する時、空間と共に時間も歪む構造。 |
1965年 | 遠方銀河のクエーサー存在率の高さを観測 | マーティン リーズ デニス ウィリアム シアマ等 | 天文 | クエーサー数の解析で、赤方偏移度に比例して多数に存在すると指摘。 | 遠方銀河(より初期の銀河) なほど、クエーサーの存在率が高い事を示した。 |
1971年 | ブラックホール脱毛定理 熱力学に関するホイーラーのパ | ジョン アーチボルト John Archibald Wheeler | 物理, 天文, 熱力学 | 一般相対論と電磁気学のみを考慮したBlack Holeに落ち込むと、質量、電荷、回転角の物理量 3つのみを残し、他の情報を保存しない矛盾の問題。 | 他の物理量は事象の地平面内で消失し、情報を3本の毛に例え解説し、他は残さずエントロピーも消失する様に見える熱力学的問題を示した。 |
1973年 | 宇宙の量子力学的場について | エドワード トライオン Edward Tryon | 量子 | 宇宙は巨大スケールの量子力学的ゆらぎで、正の質量が負の重力ポテンシャルとつり合ってると提 | ベトナム戦争で、アメリカ軍が撤退。 |
1994年 | 言語の本能的自然選択 | スティーブン アーサー ピンカー | 言語学 | 本能から自然選択的に生成する言語の概念を示す。 | シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に衝 |
2001年 (21世紀) | WMAPの打ち上げ 成果を2003年に発表 | NASA | 天文, 技術 | 宇宙背景放射の観測が、インフレーション理論と、Black Holeと量子ゆらぎの | ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機。精密な宇宙の年齢、暗黒物質等々値の総合観測。 |
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・有史以前から哲学関係中心の、年表や解説の参考、出典ソースです。
・宇宙論関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。
・物理学史関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。