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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史
Nuclear
・年・ | 内 容 | 名 称 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
1772年 | 実験前後で総質量が変化しない、 “ | アントワーヌ ローラン ド ラヴォアジエ | 物理 | 体積と質量を精密に計測する実験で、化学反応の前後で、質量対称性の保持の原 | 酸素(Oxygen) を命名し、 燃焼を酸素との結合で説明した最初の人物。 |
1788年 | ‘熱’ はエネルギーの一形態と | ベンジャミン トンプソン Sir Benjamin Thompson | 熱力学 | 摩擦熱の観察から、熱を粒子の運動として説明し、カロリック説(熱素説) を否定する原理を示した。 | 当年、ワットが蒸気機関を発明。 |
1821年 (19世紀) | 磁気が羅針盤を回す逆の現象、電 | マイケル ファラデー Michael Faraday | 電磁気 | 実験により、後のモーターとなる電動機の原理を導き、電気から初めて動力を生み出した。 | 1791年 ファラデー、ロ 19世紀で最も傑出した実験家となって行く。 |
1831年 | 電磁誘導 を発見 | マイケル ファラデー Michael Faraday | 電磁気 | 動く磁石が電流を誘導する事に気付く。変圧器やダイナモの基礎に。発電機、電気磁石の原理を導く。 | ファラデーは、正規教育の大半を受けなかった。 当年、ジェームズ クラーク マクスウェル誕 |
1843年 | 熱と力学的仕事の等価性、 実験的に熱の仕事等量を初めて示し“ジュールの法則”を発見 | ジェームズ プレスコット ジュール James Prescott Joule | 熱力学, 物理 | 電磁石の引力は、電流の2乗に比例する事を発見。また水に入れた導線のコイルを重りで回転させ誘導電流を流した時の、水の温度上昇の測定の実験から。電流からの熱量は、流した電流の2乗と、導体の電気抵抗に比例することを発見した。 | 一方この熱はどこから来たのか原理構造の疑問に、実験全体の各要素の温度変化を(当時の)精密測定し、熱はコイルから移動して来たのではなく、導線で発生した事が示された。 多様な実験が、後に熱力学第一法則に繋がった。 |
1848年 | 絶対零度を発見 | ウィリアム トムソン | 熱力学 | 絶対温度目盛を導 |
1854年 | 絶対温度(K:ケルビン) | ウィリアム トムソン | 熱力学 | カルノーの関数に基づき定義。 | 当年 and, or, not,等の演算、ブール代数 |
1855年 | 初めて真空管を作成 | ハインリヒ ガイスラー | 技術 |
1869年 | 元素を“周期表”として整理 | ドミトリ メンデレーエフ | 化学 | 元素の質量や役割を周期律で整理。 | 当時未知な元素3つの存在の予言を示した。 |
1881年 | “マイケルソン・モーリーの実験”を数度行い始める | アルバート マイケルソン エドワード ウィリアムズ モーリー | 物理 | 地球の自公転に対する角度や、観測者の運動状態等によらず変化の無い光速度不変の原理を導く。 | 例外的に光速度には、ニュートンの運動方程式が通らないかの様な計測結果を、幾度の実験が示した。 |
1895年 | 真空管からの陰極線の実験と写真乾板から、X線を発見 | ヴィルヘルム コンラート レントゲン | 量子 | 様々な原子と真空管からの陰極線の実験にて、側の写真乾板が感光。陰極線以外の未知の線種を発 | 未知を示す代数Xを名に当てた。 後の科学文明に広く活用。 当年、マルコーニが無線電信を発明。 |
1896年 | ウラン塩から放射線を発見 | アントワーヌ アンリ ベクレル | 物理 | ルイ ブノワが、X線の電離作用を発見。 |
1897年 | 原子から出る陰極線は低質量な粒子による、電子だと発見 | サー ジョゼフ ジョン トムソン Sir Joseph John Thomson | 量子 | 真空管の実験で、陽極側に曲がる現象を用い、陰極線の正体は原子自体が含む電子の放出と発見。 | 原子が最小単位でない事を発見。 パウエル エールリッヒが、抗生物質を発 |
1898年 | ウラン鉱の空気の電離を発 | マリーと、キュリー夫人 | 物理 | ラジウムを発見し“放射能”という概念を考 | アンリ ポアンカレが同時性は相対的だと提 |
1899年 | α粒子とβ粒子を発見 | アーネスト ラザフォード | 量子 | α線(ヘリウム原子核) とβ線(電子) を発見 | 当年、フロイトが“夢判断”を出版。 |
1900年 | エネルギー量子仮説を提唱 | マックス プランク | 量子 | 原子の解離的、段階的なエネルギー構造を示 | 滑らかな曲線的に増減しない。古典量子論誕生。 |
1900年 | γ線の発見 | ポール ヴィラール | 量子 | γ線(電磁波) の発見。 | ラントシュタイナーがABO血液型を発 |
1905年 (20世紀) | 光量子仮説 光電効果の原理構造を導く | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein アルバート アインシュタイン | 量子 | (炬燵で日焼けは不可能等) 光電効果の原理説明から光のエネルギーは、無限に滑らかな変数ではなく、断続的、解離的、量子的値のみをとる原理を提示。 | 光の実像は波動説と粒子説間での論争だったが、 プランクの量子仮説を取り入れ、波と粒の双対的な量子だと示し、量子論の |
1905年 | 光速運動 “特殊相対性理論”を提唱 不変的基準は | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein アルバート アインシュタイン | 物理, 量子 | 光速度不変則による相対的に歪む‘空間’と‘時間’に関する原理。‘時間’は普遍的に絶対不変の基準とされて来たが、時間でさえ相対的に歪む原理を初めて提示。 | 光速度が絶対不変なら時間の方が歪むのだろうと示した等速直線運動という特殊条件下での理論。 当年、ロシアで第一革命。 “我が輩は猫である”出 |
1905年 | 特殊相対論の解 E=mc2を提示 エネルギー = 質量×光速の二乗 | アルベルト アインシュタイン Albert Einstein アルバート アインシュタイン | 物理 | 質量とエネルギーの等価性を示し、位置、運動、電気、熱等のエネルギーは、エネルギー保存の法則で繋がり、 初めてエネルギーの本質像を示した。 | 準光速で運動の質量は、光速度不変則から時間が鈍速に歪むが、 運動量保存則から運動エネルギーが質量へ変換される。 |
1911年 | 原子核の発見 ラザフォードの原子モデル | アーネスト ラザフォード Ernest Rutherford | 核物理 | ハンス ガイガーと共に、正電荷の球内を負電荷の電子が飛び回る説の検証実験で、原子核を発見。 | その回りで月の様に周回する電子像を ウィルソンが放射線軌道の飛跡観測の霧箱を発明。 |
1912年 | 宇宙線の発見 | ビクター フランツ ヘス | 天文 | 気球で実験。 | 中華民国臨時政府成立。 |
1912年 | X線の実像を | マックス フォン ラウエ | 量子 | 細かい波長の電磁波、X線の回折現象を発 | 明治天皇死去。 タイタニック号沈没。 |
1917年 | 光の誘導放出に関する論文 | アルベルト アインシュタイン | 量子 | 後にレーザー光の基礎を築く論文を執筆。 |
1918年 | ゲージ原理 | ヘルマン クラウス フーゴー ワイ | 量子 | 標準模型の鍵となる、場の対称性の原理の基軸。 | この年、ドイツでエニグマ(暗号機) |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
1927年 | “不確定性原理” を発表 | ヴェルナー ハイゼンベルク | 量子 | 同時の位置と運動量の厳密測定は‘原理的に不可能’。 | この年、ガーマーにより電子の波動性を |
1927年 | 原始的原子モデルを提示 | ジョルジュ アンリ ルメートル | 天文 | 宇宙創世は原初的原子の爆発からだとした。 | 初めてビッグバン理論のモデルを提唱。 |
1928年 | “α崩壊”を‘トンネル効果’ | ジョージ ガモフ George Gamow | 核物理 | ある原子核の放射性崩壊時、トンネル効果をへて、ヘリウム原子核(質量数 4) を放出する現象と示す。 | この年ヴィデレが、線形加速器を発明。 ペアードのテレビが初めて信号を送る。 |
1931年 | β崩壊時、後にニュートリノと呼ばれる粒子の存在を | ヴォルフガング エルンスト パウリ Wolfgang Ernst Pauli | 核物理 | ベータ崩壊で放出する粒子のうち陽子質量の1%以下の中性微子が、エネルギーを持ち去ると想定。 | エネルギー保存則と角運動量保存則の保持から。チャンドラセカールが白色矮星の質量上限示す。 |
1932年 | 中性子の発見 | ジェームズ チャドウィック | 核物理 | 電気的に中性な粒子を観測。 | デヴィッド アンダーソン達が、陽電子を |
1933年 | β崩壊に関する論文を発表 | エンリコ フェルミ | 核物理 | ベータ崩壊を、弱い核力によって説明。 | パウリ提唱の中性粒子に ニュートリノと |
1935年 | 中間子論を発表 | 湯川秀樹 | 核物理 | 強い核力を伝達する中間子(メソン) | 当年、マグニチュード(リヒター階級) |
1937年 | 粒子と反粒子の構造が同一な“マヨラナ粒子”説を提示 | エットレ マヨラナ | 核物理 | CP対称性が保持された粒子の存在を 例えば、超対称性粒子等の中性フェルミオン等。 | フリッツ ツビッキーが、銀河の重力レンズ的作用を指摘。 |
1938年 | ウランにて核分裂の事象を | オットー ハーン フリッツ シュトラスマン リーゼ マイトナー | 核物理 | ハーンがウランに低速の中性子を当て、原子量がウラン半分程のバリウム同位体等を観測。マイトナーは分裂したと見抜き、初めて核分裂と呼んだ。 | ハーンとマイトナーが人工的に原子量を増やせるとの予想から原子核に中性子を当てた経過から。 当年からチューリングが、エニグマ解読を開始。 |
1942年 | ウランの連鎖反応が可能に | エンリコ フェルミ | 核物理 | マンハッタン計画の一環の、初の原子炉が稼 | 坂田昌一等が、πとμの2中間子説を提示。 |
1943年 | 量子電磁力学 | 朝永振一郎 | 量子 | 初期の量子論では全体で一つの時間だったが、場の量子論では、それぞれに違う時間軸を割りふった | これにより量子電磁力学での因果律が破れていた問題を回避。 |
1944年 | 抗生物質の発見 | セルマン ワクスマン | 医学 | 抗生物質、ストレプトマイシンを発見。 | アメリカ軍、日本爆撃開始。 |
1945年 | 世界初の核爆弾実験を行使 | アメリカ | 核物理 | トリニティ実験を実施。その後8月、実際に投下。 | 広島(ウラン)、長崎(プルトニウム) 原爆を投下。 |
1945 ~ 1946年 | プルトニウムの臨界量を | ダリアン、 スローティン | 核物理 | プルトニウムの臨界質量の値を特定。 | 最初の臨界事故の死者2名。(マンハッタン計画) |
1947年 | π中間子(湯川粒子)の発見 | パウエル等 | 核物理 | 強い核力を伝達。アンデス山脈で宇宙線を観 | 遺伝子組み換え実験が行われる。 |
1947年 | ラムダ粒子(バリオン)、K中間子(メソン)の観測 | ブルックヘブン国立研究所 | 核物理 | 以降、新粒子の発見ラッシュに。 | 当年、日本国憲法が施行。 手塚治虫の漫画 “新宝島”を出版。 |
1948年 | くりこみ理論を提唱 | 朝永振一郎、リチャード ファインマン、ジュリアン シュウィンガー | 量子 | 量子電磁力学の可換ゲージ原理における | 当年、カシミール効果を発見。量子ゆらぎ等からの負のエネルギーによる量子効果を初めて論 |
1949年 | 日本人初のノーベル賞を | 湯川秀樹 | 核物理 | 中間子の予測等からノーベル物理学賞を | ホイルがルメートルの理論をビッグバンと呼ぶ。 |
1950年 | ラッセル・アインシュタイン宣言に署名 | アルベルト アインシュタイン | アメリカ大統領、トルーマンが水爆製造を指令。 水素爆弾反対の宣言書をつくり、 | 1955年に76歳で永 ここに湯川秀樹も著 当年、 海底地図を作製。 朝鮮戦争勃発。 |
1952年 | ド・ブロイのパラドックス | ルイ ド ブロイ | 量子 | 確率解約的、粒子と波動性のパラドックスを示す。 | アメリカ、初の水素爆弾実験を行う。 |
1953年 | 炭素の核融合生成に成功 | フレッド ホイル | 核物理 | 3個のヘリウム衝突実験。宇宙の炭素起源を提 | 生成した原子核の性質を測定した。 |
1953年 | ニュートリノを原子炉で発見 | フレデリック ライネス クライド コーワン | 核物理 | 水分子中の原子核とニュートリノの反応で生じる中性子と陽電子を観測した。 | 当初、弱い相互作用のみで質量 0と予想でパウリは、観測実現に消極的だったが、 |
1954年 | CERN(セルン) | スイス、フランス | 核物理 | 欧州合同素粒子原子核研究機構。サーンとも発音。 | 2008年に、LHC、ATLASを設置。 |
1954年 | 量子的な ヤン・ミルズ理論を提唱 | 楊振寧(チェンニン ヤン) ロバート ミルズ Robert L. Mills | 量子 | 非可換ゲージ場の理論。可換ゲージ対称性の場の理論を、非可換ゲージ対称性にまで発展させた、カラーSU(3)対称性の 量子色力学等で活 | ワインバーグ・サラム理論、量子色力学、カルツァ・クライン理論、超弦理論らの基 マックス ボルンが波動関数の統計的解釈 |
1956年 | “パリティ対称性の破れ” | 李政道(リー セイドウ)、 楊振寧 | 量子 | 弱い核力で空間対称性(P対称性) が非保存とした。 | 初の商用原子力発電所が、イギリスで |
1960年 | ゲージ対称性の破れである“自発的対称性の破れ” | 南部陽一郎 | 量子 | ヤン・ミルズ理論でボソンのゲージ場が理論上は質量 0 となるが、現実はそうでない問題を解 | 常伝導から超伝導への電荷の破れの考察で発見。
ヒッグス場等のポテンシャルでも表れる事 |
1962年 | ミュー ニュートリノを発見 | レオン マックス レーダーマン | 核物理 |
1964年 | クオークモデルの提唱 | マレー ゲルマン、ジョージ ツヴァイク、ユヴァル ネーマン | 量子 | 各独自にハドロン(複合粒子) 内部の素粒子構造としてクォーク模型を提示。 | 当年、BASIC言語のプログラムを初実行。 ピーター ウェア ヒッグスがヒッグス機構 |
1965年 | 量子色力学に | 南部陽一郎 等 | 量子 | ハドロン内のクオークに色荷の原理 | クオークと強い核力がカラーチャージ対称性という性質で関わる。 |
1965年 | 量子電磁力学を提唱 | 朝永振一郎、ファインマン等 | 量子 | 相対論的量子力学を進展させくりこみ理論を適 |
1970年 | チャームクオークの存在 | グラショウ、イリオポロス、マイアーニ | 核物理 | 日航よど号ハイジャック事件。ビートルズ解散。 |
1972年 | 量子色力学を構築 | ゲルマン等 | 量子 | ハドロンの強い核力に関する理論。 | カラーチャージ対称性を基礎とする。 |
1973年 | クオークの閉じ込め原理 | デイビッド グロス、フランク ウィルチェック、デビッド ポリツァー | 量子 | クオークをハドロンに漸近的自由性(近づくほど自由度が高い性質) で閉じ込る構造を発見。 | ガーガメル実験で、Zボソンを生成し、中 |
1974年 | 大統一理論 | ジョージ、グラショウ | 量子 | 前提から非自明な理論なため、標準模型とも言う。 | 場の量子論に基づき、厳密に正確な予 |
1975年 | タウ粒子を発見 | パール | 核物理 | 電子と陽電子の線形衝突型加速器にて。 | τ粒子、第3世代の荷電レプトン。 |
1979年 | グルーオンを発見 | ドイツ電子シンクロトロン研究所 | 核物理 | “ウォークマン”発売。 WHOが天然痘の |
2003年 | ペンタクオーク等新粒子 | 中野貴志 等 | 核物理 | ペンタクオーク等の新粒子をSPring-8等で発見。 | MV-5ロケットで探査機はやぶさを |
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・量子力学関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。
・宇宙論関係の、年表や解説の参考、出典ソースです。