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文明誕生の歩みと哲学から天文、古典的科学と現代物理への進展史
宗教
・年・ | 内 容 | 名 称 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
35万 ~ 2万4千年程前 | ネアンデルタール人 (旧人) が生息 | ドイツ イスラエル ジブラルタル ギリシャ ロシア アジア | ホモ エレクトス、ホモ エルガステル、ホモ ネアンデルターレンシス、ホモ ハイデルベルゲンシス、ホモ ローデシエンシスら旧人が、各地域で生息、その後氷河期の気候変動等によりホモ エレクトスが途絶え、ネアンデルタール人が最後まで残っていた。身長は1.6m程。狩猟は荒っぽく、植物は副食にすぎなかった様だ。 | 各種間の関わりは弱目とされ、100万人程度のホモ属が広く分布していた。ネアンデルタール人の脳は現代人より若干大きく、背が低めで毛深い。マンモス、サイ、牛、トナカイ、等を食料とした。最初の墓、最古の笛文化が有った。言葉を話す我々と同 |
前2650年頃 | 階段ピラミッド建造 | エジプト | ジェセル王による。 |
前563 ~ 前483年頃 | 万物の価値を等しく認識し我対 空や十二縁起等として説き、 | ゴータマ シッダッタ Gotama Siddhattha ゴータマ ブッダ Buddha | 哲学, 宗教 | 菩提樹の下で、後に仏教として伝わる悟りを開く。自己は非永遠を受け入れ、執着心や強いこだわり、そして自己愛、逆の過度な禁欲や苦行等も同様に、苦しみの根源、因縁となる邪心で、幻想としてしかない。自己は本質的に不完全で、因果の1要素でしかあり得ない、無我である。さらに死は苦や不均等の輪廻からの解脱であると認識する事が、 | 形而上学は幻想に対応し、真理は無いとした。釈迦は輪廻転生と、属する業の履歴も否定し、今の様なお経を唱えた事は無い。後に仏教として、空観、中観、仮観等の各解釈で伝わった。 日本の仏教は、元のインド仏教を中国で漢文翻訳後、日本文化を通して解釈し直し、元の釈迦の教えとは程遠い要素があるとの見方もある。 |
前427 ~ 前347年頃 | 原子は正多面体とした 現世は本質世界である “イデア界”の影に過ぎない | プラトン Platon | 哲学 | 私達は生まれつき、イデア界の概念を持っており、出会う対象を認識出来る。現世と、そこでの知識はイデア界の不完全コピーに過ぎないとした。 | 物質と解離する究極本質世界が存在するとし、精神と体は異なる存在だとし、学習とは、イデア界の再確認に過ぎないとした。(ソクラテスの生徒) |
前350年頃 | 地上の4元素 地球が球体な証拠を物理的に示す<同時刻に、同一長さの棒を2本以上、十分な遠方に立て、影の角度や長さの差を観察> 心(魂)や想像力を探究 論理学の‘三段論法’を提示 | アリストテレス Aristotelēs | 天文, 哲学 | 数学、物理学、生物学、論理学、形而上学、四元素説、等々を分類、研究し影響を広げ、宇宙を永遠の存在とし、運動が無なら時間も無。人は本性的に知を欲すると示した。イデア界に対して、犬のイデアが有るとすれば、さらにそれに対する超イデアが必要となり、またそれに対する超々イデアも無限に必要となる様な仮定だと示し必要ないとした。 | 古代エジプトの冶金術から「錬金術」が始まり、古代ギリシャのアレキサンドリアで広まり、金や賢者の石、不老不死の霊薬は出来なかったが、原子の概念や、その他多様な発見をもたらし、ニュートンの時代まで続いた。 アリストテレスは真空を否定し、“エーテル”を説いた。後にカトリック教会もこれを支持していた。 |
前332 ~ 前265年頃 | 人生は自由意志と共にある | キティウムの | 哲学 | 善人や富みに生きる事を、強制されていない。あらゆる選択で、自然と調和と共にあるとした。 | 後に、ニュートン等の古典物理と量子論等の現代物理(決定論と確率論) の間で論点となる。 |
前160年頃 | 約1000個の星の位置を記録 地球対太陽間の距離を計算 | ヒッパルコス Hipparkhos | 天文 | 恒星を1から6等星までの6段階に分けた。若干形を変えた視等級を現在も使用。1年の長さを6.5分程の誤差で測定し、数世紀前の記録と比べる事で、自転軸の変化に気 | 春夏秋冬の各期間が、均等で無い事を発見し、地球が太陽軌道の中心に無いと気付いた。 これら実績から球面3角法の原理が産まれ、角度の単位“度”が受け入れられた。 |
前4年 ~ 後28年 | 神の子で 救世主 | イエス キリスト Jesus Christ | 宗教 | ユダヤで生誕。キリスト教、メシアとして、神の福音(ゴスペル) を説き、人間の罪の救済のため十字架にかけられ、復活したものとして信者が集まる様になり、正教会、カトリック教会、プロテスタント、等々の教派に分かれて信仰される様に。 | 西暦とは、キリストが産まれたとされる年の翌年を紀元とするが、4年ズレている紀年法で、最も広く使われている。 キリスト教は救われの、仏教は自らの悟の宗教との見方もある。 |
750年 | 星座の地図を | 中 国 | 天文 |
1510年頃 | 地動説(太陽中心説) 発表 | ニコラウス コペルニクス | 天文 |
1582年 | グレゴリオ暦(太陽暦)を制定 | ユリウス暦を改良した。 | ヨーロッパの一部から。 |
1600年 | 火炙りの刑に | ガリレオ ガリレイ | 宗教 | ジョルダノ ブルーノ、ローマ教皇庁により。 |
1611年 | ガリレオ ガリレイ Galileo Galilei | ローマを公式訪問。バチカンに自身の天文学的発見の重要性を説く。(地球中心説否定の証拠も含んだ) | リンチェイ アカデミー(山猫学会)に選ばれ入会。 コロンベと水に浮く氷に関する公開討論で勝利。 |
1615年 | ガリレオ ガリレイ | 天文 | ドミニコ会修道士ロリーニと地動説での論争に。 |
1634年 | ガリレオ ガリレイ | 最愛の長女マリア セレステ死去。 | 誕生時の名はヴィルジニアで、ガリレオが看病。 |
1637年 | “方法序説”を公刊 “我思う,ゆえに我あり” と説く、解析幾何学の基礎となる座標系をフェルマーとの文通を交え新たに定義し、 | ルネ デカルト (41歳) René Descartes | 哲学, 数学 | 第4部で “全てを疑おうとしても、そこに疑問を抱く自分だけは絶対に疑い様が無い”という命題 “我思う、ゆえに我あり” (Cogito ergo sum) を説いた。第5部で、宗教裁判で異端となる懸念で公表を控えていた“世界論”(宇宙論) の内容を略述。全て事象は原理に由来するとし、心臓も機械ポンプだと言った。 | 神を無限な実体として世界の根底に設定、精神と身体という2つの有限を立てた。宇宙を原理構造的に解釈し、新設の解析幾何学の直交座標系(デカルト座標) によって、惑星軌道を幾何的に捕えた。初版は、宗教裁判を恐れ、偽名で発行。 後の近代哲学の起点、科学進展の鍵とされた。 |
1669年 | アイザック ニュートン Sir Isaac Newton | ケンブリッジ大学(トリニティカレッジ) の特別研究員となった後、一度断った後ルーカス教授職に就任、数学教授になる。 | その後、自然科学への研究を休ませ、錬金術や聖書、神学の研究をする様になり、三位一体の教義を斥け聖職者に成れず。 |
1675年 | 微積分の着想 | ゴットフリート ヴィルヘルム ライプニッツ | 数学 | 無限小解析学(微積分)と現在も使われる“ライプニッツの記法”をニュートンとは独立に着想。 | 理性の真理と事実の真理があるとし、神は経験不用で全知だが、真理が無限にあるなら、私達は経験によって近づき続けるしか無いと示した。 |
1696年 | アイザック ニュートン | 王立造幣局の役人になる。3年後に長官についた。 | 錬金術や聖書に関する研究も行った。 |
1859年 | ダーウィンの 自然選択説 | チャールズ ロバート ダーウィン アルフレッド ラッセル ウォレス | 適者生存 “種の起原”を発表。 | DNAの解析と合わせ、現在研究が進行中。 |
1905 ~ 1980年 | 実存は本質より先立つ | ジャン ポール サルトル Jean-Paul Charles Aymard Sartre | 哲学 | これまでの哲学は、人間が人間であるための本質があるとして来たが、何よりも先ず産まれてからの事だとし、普遍的で絶対な人間の本質は無いとした。 | 後に、実存主義と呼ばれた。 |
1992年 | ガリレオの宗教裁判に謝罪 | ローマ法王、ヨハネ パウロ2世 | 宗教 | 当時の宗教裁判を、誤りだったと | 高エネ研(KEK)森田洋平が日本初のWebを公開。 |
・年・ | 内 容 | 人 名 | タグ | 解 説 | 補 足、 MEMO |
・私の学問の解釈。
辞書よりも個人的に細密な定義を模索。
物理学や哲学、科学的事実と医療的事実、明らかな差異、その解釈と足場等。
学問: あらゆる人、場所、時代で再現可能な知識構造体系。
数学: 数式という原理世界の言語活用と可能性追求と研究。
科学: 反証可能な事象の規則関係や体系的構造原理、その真理、本質を研究する学問。
物理: 自然の物質、現象の本質に対して、客観的観察と実験 データに基づく研究、反証可能な学問。
特定の領域に対して複数の「科学的に正しい」仮説も有りえて将来、説がくつがえる可能性もある。
化学: 原子や分子、その構造、それらの化学反応や相転移、性質作用を扱う実験的自然科学。
医学: 人体の病気の原理作用の関係構造を研究し、その予防、治療のための研究。
医療: 病気の原因や予防、治療法の明確な解明と安全の割合が、国に認められているものを扱う。
理論物理学: 実験物理から、より根源的力学原理を数学的構造で探求する。実験検証困難なものを含む研究。
哲学: 世界構造や社会構造、あるいは、それらと心や自己との関係構造や、己自身を能動的に考察する学問。
宗教: 宇宙は神等、究極的構造に基づき出来たとする事象の意味付け。心の救済、心的世界信仰。
疑似科学(エセ科学): 科学ではない概念を、その様に提示し降るまう。
宗教的科学解釈: 自然現象は、科学理論に基づいて起きている。
科学的解釈: ある自然現象が、化学原理で成り立つ。天体現象は物理科学で説明出来る領域がある。
辞書のみでなく、自分でそしゃくし要約する事、各々の認識の足場確認も重要だと思ってまとめました。
・有史以前から哲学関係中心の、年表や解説の参考、出典ソースです。